遠隔立会・遠隔サポートにより移動時間や業務負担を大幅に削減

 

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、北海道ガス株式会社(北海道札幌市:代表取締役社長 川村 智郷、以下「北海道ガス」)にて、セーフィーが開発・運営するウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」とクラウドカメラ「Safie PRO(セーフィー プロ)」が導入されたことをお知らせします。今回の導入は、ガス供給施設のメンテナンスとガス漏れ現場対応において、遠隔からサポートやメンテナンス立会を実施することで、現場管理の品質向上とDXを推進することを目的としたものです。

導入の背景

 「ガス」「電力」「エネルギーマネジメントサービス」の3本柱で総合エネルギーサービス事業を展開し、積雪寒冷地である北海道に適したエネルギー社会の形成に寄与する北海道ガスは、中期経営計画「Challenge 2030」において主要施策のひとつに「デジタル技術の活用による事業構造の変革」を掲げており(※2)、お客さまに安全にガスを使っていただくため、デジタル技術の活用にむけた環境整備を推進し、DX推進に役立つ良質なツールを積極的に取り入れています。

 

 一方、ガスの供給施設や導管などのメンテナンスにおいては、メンテナンス期間が2週間以上続くものがあり毎日現場立会が必要な中で、遠い場所では移動時間に往復2時間ほど要し大きな負担となっていました。また、組織内の若手教育などの比率が高く、1人のベテランが4〜5人の若手を教育するなど人材育成業務の負担が大きいことも挙げられていました。

 

 クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や業務効率化、更には映像解析による異常検知・予測など様々なソリューションとして提供してまいりました。特に、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」シリーズは、遠隔からのリアルタイムな設備管理や現場立会を可能にするだけでなく、手軽に持ち運びができ、カバー開閉のワンタッチで撮影のオン・オフがコントロールできる操作性の高いカメラです。

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2024)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(55.3%)
(※2)北海道ガス株式会社「北ガスグループ経営計画Challenge2030」について(2022年5月17日発表)
https://www.hokkaido-gas.co.jp/wp-content/uploads/2022/05/kitagas_challenge2030.pdf

 

導入の概要

 北海道ガスでは「Safie Pocket2」と「Safie PRO」を導入し、主にガスの供給施設などのインフラの定期的なメンテナンス業務やガス漏れなど緊急性の高い事案が発生した際の保安業務に活用しています。

 

【1】ガスの供給施設や導管などのインフラの維持管理における活用

 「Safie Pocket2」を活用し、インフラのメンテナンス作業の遠隔サポートや遠隔立会を実施しています。例えば、営業日10日間かかる現場でのメンテナンス作業においては、往復2時間の移動時間が20時間削減されるだけでなく、現地滞在時間の40時間も他業務と並行して進めることが可能となりました。

 

 「Safie Pocket2」には、ワンタッチで撮影のオン・オフができる高い操作性や、ライブ映像・クラウド録画映像のどちらも手軽に見られる簡便性から、スムーズに導入できました。ガス供給施設では点検業務において、映像を通じて現地指示計の細かいメモリまで確認できるため、作業ミスの防止に役立てています。また1人のベテランが複数名の若手を遠隔からサポートすることで、業務生産性も向上しています。

 

 屋外のガス供給施設では、複数台の「Safie PRO」により施設全体を死角なく撮影することで防犯用途として活用しています。加えて、指定エリア内で人を検知したら通知が来るモーション検知機能も取り入れ、不審な侵入などの状況も把握することができます。さらに、ガス製造設備に原料ガスの運搬車両が入りタンクへの注入作業が行われる場合など、現地立会が必要な作業を行うスポットの付近を撮影し、遠隔で立会業務を実施しています。映像は供給防災センターにも共有され、遠隔からの安全管理の精度向上に寄与しています。

 

 

【2】ガス漏れなど緊急性の高い事案が発生した際の保安現場における活用

 ガス漏れなど緊急性の高い事案の発生時、現場に出動・対応する際に供給防災センターからの現場遠隔サポートに有効活用しています。さらに、供給防災センターで映像を見ながらリアルタイムで遠隔サポートを行うことができるため、漏れなく即座に対応を指示できます。

 

 手軽に持ち運びができるウェアラブルタイプの「Safie Pocket2」であるため、三脚やクリップ、三角コーンなどを使って定点撮影したり、社員が胸ポケットに装着して撮影したりと、現場によってフレキシブルな撮影方法を取ることができます。

 

 

北海道ガス株式会社 供給保安部 緊急保安グループ 主査 松尾 圭祐さまコメント(当時)

 当社は、中期経営計画で主要テーマの1つとして、事業にとって最適なものを追い求めるためDXを最大限活用、機能させ、業務改善を遂行することを目指しています。今回、セーフィーのクラウドカメラを導入し、供給施設や導管などのメンテナンス業務の遠隔サポートや遠隔立会、若手の早期育成を推進することで、全体的な業務生産性の向上に繋がったのではないかと考えています。今後、セーフィーのカメラで現地にある計器やモニターを撮影して供給防災センターでも同時に確認できるようにする等、活用範囲を拡げて業務効率化に役立てることで、どのような環境下でも安全作業を可能にし、お客さまの生活を支えるエネルギーを安定供給できるよう、維持管理業務の進化・強化に取り組んでいきたいと考えています。

導入事例ページにて詳細を公開

 「Safie Pocket2」と「Safie PRO」のご活用の詳細については「Safie」サービスサイトの導入事例ページにて公開しております。下記URLよりご覧ください。

https://safie.jp/casestudy/hokkaido-gas/

 

クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」とは

 Safieはカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェアNo.1のサービスです。

 「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。

 我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売、土木・建築、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。

 

 セーフィーは、データガバナンスに関する下記指針を遵守すると共に、ステークホルダーの皆様と協調して啓発活動にも取り組んでおります。また、社外有識者よりプライバシー保護などに関する助言を受けながら、指針及び実務上の運用基準の見直しを行っております。

 

データガバナンスに関する取り組み

データ憲章(2022年4月1日発行)