セーフィーは、「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化など様々なソリューションを提供。社会のために誰もが活用できる映像ソリューションを追求しています。ビジネスコンセプト「映像データであらゆる産業の現場DX」を体現することで、誰もが働きやすい社会の実現に寄与します。

概要

 今回は、東京都立産業技術高等専門学校(以下「都立産技高専」)での特別講義の内容についてご紹介します。

 都立産技高専は、「未来をつくる人をつくる。」をスローガンに掲げ、首都東京の産業振興や課題解決に貢献するものづくりのスペシャリストを育成する公立高専として、開校されました。5年間で、高度な専門知識と技術力、豊かな創造力、世界で活躍できるコミュニケーション力を育むことを目指し、1年次より段階的に専門科目を増やすことによって、無理なく大学とほぼ同程度の専門的な知識・技術を身につけられるように工夫されています。

 この度は都立産技高専の5年生を対象に、「生産システム設計」のIoT実例紹介の講義の中で、当社開発本部本部長 兼 CTOの森本より、カメラやAIを使用した事例を紹介しました。

講義内容

 特別授業では、下記を中心に当社について紹介しました。

  • カメラの映像を使って、現場の課題の見える化から業務効率化まで、あらゆる産業の現場の「負」の解決に寄与
  • カメラの映像から残したい部分を切り取る「ムービークリップ」、長時間の録画映像を圧縮する「タイムラプス」など、映像から見たい部分を的確に抽出可能な機能の紹介。また誰でも簡単にPCやスマホからカメラ映像を確認可能な「Safie Viewer」の共有
  • 29万台(2024年12月末時点)を超えるカメラから発生するトラフィックを安定して処理するために、 スケールアウト可能なアーキテクチャを自社にて構築
  • 大手企業、メガベンチャー、ベンチャーなど様々な企業から集まった優秀かつ異才なメンバーが活躍中
  • カメラの活用における事例紹介

 少子高齢化が進む日本社会の課題となる労働人口の減少が懸念される中、今後、DX活用・IT化による業務効率化は必須になると言われています。当社は「現場DX」を推進する映像プラットフォームとして、DXや省人化の観点で、AIや解析を含めた映像活用の事例を紹介すると共に、学生の皆さんが将来の就職先でよりよい技術活用の提案ができるよう、カメラやAIの可能性についてお話しました。

 

 また当日は当社カメラ製品のデモも実施しました。

 現場全体を広く撮影可能な固定型カメラ「Safie GO(セーフィー ゴ―)」やウェアラブル型カメラ「Safie Pocket(セーフィー ポケット) 」シリーズで映した、複数の映像を一画面で確認できる「マルチビューアー」などの標準機能を、実際の画面を用いて紹介しました。学生の皆さんには、日本の企業・組織が直面する最重要課題の1つといえる深刻な人手不足に対する、当社製品・サービスの有用性を体感していただきました。

 

学生からの感想

 後日、学生の皆さんからは下記の感想をお寄せいただきました。

  • 社会の利便性等を高める事において、映像データを活用できる事例が数多く存在している事に驚きました。情報化が日進月歩で進む昨今の社会において、映像データが関係してくる事例はますます増えてきそうな気がします。
  • 個人的には設置型カメラのデータ収集の可能性についての話に一番興味を持ちました。最大限機能を搭載した上で無駄になりそうな機能がなく、使いやすさ・手軽さがある完成された設置カメラであると感じました。
  • 実際にカメラを遠隔で操作する実演が凄く印象に残りました。持ち運びができるウェアラブルタイプのカメラについては初めて知ったので、機会があれば使ってみたいと思いました。
  • カメラで画像データを収集する上で一番ネックとなるのはデータ量だと思います。時間経過で削除するのか、画質を落とすのかなど、どのようにそのデータ量の重さを解決しているか気になりました。

今後の展望

 当社では、映像プラットフォーマーとして、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、注力して取り組む「サステナビリティ重点課題」を下記の通り定めています。その中で、私たちは「誰でもチャレンジできる未来をつくる」をS(社会)の項目として定めています。

 今回の都立産技高専との取り組みは、S(社会)の項目にある目標4「質の高い教育をみんなに」及び目標9 「産業と技術革新の基盤をつくろう」に寄与すると考えています。

 経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」によると、IT関連市場規模の拡大に伴い、IT人材の不足は年々増加すると予測されており、2030年には最大約79万人ものIT人材が不足すると予測されています。

 これに対し当社では、学校と企業の協働を通じた実践的な知識やスキルを身につける機会の創出が、将来の実践的・創造的技術者を輩出するための教育環境構築の一助になると考え、実施を決定いたしました。

 今後もセーフィーは、教育機関との連携を通じて、IoT教育などを含む教育支援活動に取り組んで参ります。