映像とAI解析で製造現場のサプライチェーン全体の業務の自動化・最適化へ
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、製造現場のDXを加速させることを目的に、当社のCVCであるセーフィーベンチャーズ株式会社を通して、製造業向けの画像認識AIサービスを提供する株式会社フツパー(大阪府大阪市:代表取締役社長 大西 洋、以下「フツパー」)への出資を行いました。
セーフィーは「映像から未来をつくる」をビジョンとし、クラウド録画型映像プラットフォーム「Safie(セーフィー)」の開発、運営を行い、映像データをもとに遠隔での状況確認や業務効率化、映像解析による異常検知・予測などさまざまなソリューションを提供してまいりました。2040年には働き手の中心となる15〜64歳の人口が現在の約8割に減少する「8掛け社会」の到来が予測される日本社会において、特に現場業務を抱える業界のDXを加速させることを目的に現場DXを推進しています。
一方、フツパーは、労働力不足が進行する製造業において、生産性向上と品質向上を目指して取り組んでいます。従来の画像センサでは難しかった個体差のある判定や、目視による曖昧な基準での検査を自動化することで、現場作業員の業務効率化や作業負担を軽減しています。また、技能を持つ人材の不足や若年層の就業者減少が顕著となる中で、AIを活用した最適な人員配置を実現し、生産性向上と多様な働き方への対応を支援しています。
本出資を通じて、両社が培ってきた映像データとAI解析を組み合わせたプロダクトの創出により、製造現場のサプライチェーン全体における業務の自動化、最適化を目指した協業を進めてまいります。なお、両社は現在、セーフィーが採択されたNEDO公募の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」にて採択された「AIソリューションプラットフォーム」事業(※2)において、建設現場の不安全行動を検知し、安全性の向上や安全管理の品質を高められるような実証実験を実施しています。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2024)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(55.3%)
(※2)プレスリリース「セーフィー、NEDO公募の「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業/データ・生成AIの利活用に係る先進事例に関する調査」に「AIソリューションプラットフォーム」事業案が採択」(2025年3月7日発表)
株式会社フツパー 大西 洋さまコメント
佐渡島さんは、私の大尊敬する先輩起業家です。同じ兵庫県出身で、カメラを扱うシステム開発を行い、会社のロゴも同じ鳥モチーフと、勝手ながら親近感を感じていました。セーフィー社とは既にNEDO公募のプロジェクト等で協業実績もありますが、製造領域を中心に今後は海外市場も視野に入れて、より一層両社の連携を強化していきたいと考えております。青い鳥と赤い鳥のコラボレーションで、リアル産業のDXに革命を起こしてまいります。
セーフィー株式会社 代表取締役社長CEO 佐渡島コメント
大西さんをはじめとするフツパーの皆さんは、自ら製造現場に足を運び、現場の「不」に向き合い、解決に向けたテクノロジーを日々進化させていく姿に共感しています。以前より、社会課題を解決するために共に取り組んでいきたいという思いがあり、今回、セーフィーが採択を受けたNEDOの事業案件で明確な成果を一緒に出して行きたいと考えています。今後は、フツパーのテクノロジーを日本国内だけでなく、セーフィーが現在進出しているベトナムやタイをはじめとしたアジアを中心に、グローバル進出の戦略も実行し、製造業界における「負」を解決していきたいと考えています。
【株式会社フツパーの会社概要】
所 在 地 大阪市淀川区西中島1丁目11番16号 新大阪CSPビル北館4階
設 立 2020年4月
代 表 者 大西 洋
事業内容:製造業向けAIサービスの提供
コーポレートサイトU R L https://hutzper.com/