映像管理画面上のキロポスト情報表示で、現場と管制側の状況共有を効率的・迅速に実現

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、株式会社ネクスコ東日本エンジニアリング(東京都荒川区:代表取締役社長 良峰 透、以下「ネクスコ東日本エンジニアリング」)と、クラウドカメラ「Safie(セーフィー)」の映像データに高速道路のキロポスト(※2)情報の表示を行う「キロポスト表示オプション(仮)」を共同開発し、2024年12月よりNEXCO東日本 関東支社、新潟支社管内にて、実証確認を開始したことをお知らせいたします。なお、セーフィーは、2024年12月11日(水)〜13日(金)に東京ビッグサイトで開催される「第4回建設DX展」にブース出展し、「キロポスト表示オプション(仮)」をはじめとした映像データ×「◯◯」により現場でスムーズにコミュニケーションが取れるソリューションを体験いただけます。

 

本サービスの共同開発の背景

 日本の高齢化が進む中、2040年には高齢化率が35%に達し、15〜64歳の働き手が現在の80%程度に減少する「8掛け社会」が訪れることが予測されています。この人口減少は、建設業界にも深刻な影響を与え、特に道路メンテナンスや災害復旧において、22.0%の労働力不足が予想(※3)されています。さらに、2024年4月からは時間外労働の上限規制が施行(※4)され、現場の効率化と生産性向上が急務となっています。このような課題に対応するため、デジタルトランスフォーメーション(DX)やIoT技術の導入が進んでいます。

 

 セーフィーは、これまで映像データをもとに遠隔での状況確認や業務効率化、映像解析による異常検知・予測などの様々なソリューションを提供し、建設・インフラ業界での現場のDXを推進(※5)してきました。2022年6月より国土交通省が本格的に推進し始めた道路工事の「遠隔臨場」にてウェアラブルクラウドカメラの「Safie Pocket」シリーズが活用され、発注者は事務所にてリアルタイムに現場の映像を視聴する形で立会業務を行い、従来の方法で移動に費やしていた時間と比較して、試算値ですが6割を軽減することに繋がりました。

 

 それだけでなく、車載した「Safie Pocket」シリーズを活用(※6)した巡回作業により、高速道路の維持管理を目的とした日常のパトロール業務、利用者からの通報時の駆けつけ、事故車などの状況確認において高速道路上の状況を把握して関係各所へ情報共有を迅速に行い、冬期の除雪作業では路面の凍結に備えて路面状況の確認が可能となり効果を得られました。セーフィーは、ネクスコ東日本グループとともに、高速道路事業におけるクラウドカメラを活用した多数のソリューションを提供し、双方でインフラ業界のDXを推進しています。

「キロポスト表示オプション(仮)」の概要 

 今回、ネクスコ東日本エンジニアリングのSMH(※7)で培ったノウハウを活かし、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2 Plus」の映像管理画面上に高速道路のキロポスト情報を表示する「キロポスト表示オプション(仮)」を共同で開発いたします。これにより「Safie Pocket2 Plus」の映像とキロポスト表示を同一画面で確認できるようになるため、高速道路の各種維持管理業務において、瞬時に位置把握が可能となり現場と管理側の情報共有を効率化し、意思決定の迅速化が可能になります。

 

 例えば、高速道路を巡回車でパトロールしている際に損傷個所などの異常を発見した場合、巡回車に搭載している「Safie Pocket2 Plus」が捉えた映像をもとに、管制センターや事務所側にいる管理者側は映像管理画面上にあるキロポストを見てすぐさま場所を特定できることが見込まれます。そのため、異常発見時から応援出動・対処まで迅速な対応を実施可能となります。

 

 今後とも、ネクスコ東日本グループと協業し、建設・インフラ業界の”現場DX”を推進してまいります。

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2023)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.1%)

(※2)道路管理のための延長を表示した標識で、道路端に設置されている距離標のこと
(※3)リクルートワークス研究所:未来予測2040 労働供給制約社会がやってくる|報告書」(2023年03月28日発行):https://www.works-i.com/research/report/forecast2040.html

(※4)厚生労働省:時間外労働の上限規制:https://hatarakikatakaikaku.mhlw.go.jp/overtime.html
(※5)導入事例「遠隔臨場で移動時間を6割軽減。ウェアラブルクラウドカメラで現場DXの最適化を目指す」(2023年3月30日公開):https://safie.jp/casestudy/e-nexco/

「遠隔立会から除雪対応まで、400km以上に及ぶ高速道路管理に活用 手軽さを武器に移動時間削減や遠隔での路面・状況把握を推進」(2024年9月12日公開):https://safie.jp/casestudy/e-nexco-m-ni/

(※6)自動車の窓ガラスにカメラを装着するにあたっては、道路運送車両法の保安基準第39条の規則に基づく必要がございます。

(※7)SMH(スマートメンテナンスハイウェイ)とは、NEXCO東日本グループが進めるICTやロボティクスなど最新技術を活用し、高速道路のアセットマネジメントにおける生産性を向上させるプロジェクト

▼想定されるユースケース

  • 平時のパトロール業務
  • 通報時の駆けつけ業務
  • 積雪時の雪氷対策業務

(左:写真提供「NEXCO東日本」)

 

 導入についての詳細はこちらよりお問い合わせください。

 

実証確認の概要

  • 実施場所:NEXCO東日本 関東支社、新潟支社管内
  • 実施概要:NEXCO東日本様が所有するパトロールカーに車載した「Safie Pocket2 Plus」で撮影した映像上にキロポスト情報を表示させ、各種維持管理業務における使用性や精度等を検証します。

「建設DX展」出展概要

 本展示会には、BIM、CIM、CAD、ICT建機、次世代 足場、現場管理、工程管理システム、測量機器、業務効率化システム、建設ロボットなど、建設業のDX(デジタルトランスフォーメーション)技術が出展します。セーフィーは、今回発表した「キロポスト表示オプション(仮)」をはじめ、映像データと音声・センサーを連携させた現場の業務生産性向上、安全対策・管理に役立つソリューションをご紹介いたします。

  • URL:https://www.japan-build.jp/tokyo/ja-jp/visit/kdx.html
  • 会期:2024年12月11日(水)〜12月13日(金)10:00〜18:00(最終日のみ17:00終了)
  • 会場:東京ビッグサイト(〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1)
  • ブース小間番号:40-1