防犯・サービス向上・業務効率化・人材教育に幅広く活用

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、アイ・ケイ・ケイホールディングス株式会社(佐賀県伊万里市、代表取締役会長兼社長CEO 金子和斗志 、以下「アイ・ケイ・ケイ」)が展開するゲストハウス型婚礼施設「ララシャンス」など20拠点(2024年10月現在)に、セーフィーのクラウドカメラが導入されたことをお知らせします。

 

導入の経緯

 以前「アイ・ケイ・ケイ」の各施設では、別会社が提供するオンプレミス型のカメラを防犯目的で活用していたところ、故障時の交換費用が高く困っていました。また、式に参列されたお客様との間で荷物の受け渡しでの認識齟齬が原因のトラブルが発生し、対策強化の必要性を感じていました。

 防犯面、社内のコミュニケーション面において有用なサービスをリサーチし、2022年4月にセーフィーのクラウドカメラに切り替えました。権限付与されたスタッフはいつでもどこからでもPC・スマホで映像の振り返りができる利便性、カメラの扱いやすさやビューアーのUI/UX、映像の画質が評価されたポイントでした。また、カメラの切り替えや導入は多部署が横断的に判断することから費用面もシビアに判断される中で、初期投資・ランニングコストともに納得がいく内容のため導入に至りました。

活用状況

 セーフィー導入以前の「ララシャンスベルアミー鳥栖」では、防犯目的に絞ってカメラは4台のみの活用でした。セーフィーの導入後は段階的に台数を増やして、2024年10月現在、16台を活用しています。

 カメラは外部との出入口、金庫や個人情報の保管スペース、お荷物を預かるカウンター、披露宴会場、接客スペースに設置。チャペル・100名規模の披露宴会場・庭園など敷地も広く、建物も複数あるため、屋内型と屋外型を使い分けています。

 

① 防犯での活用

 導入当初は防犯上の重点ポイントへの設置を優先し、外部との出入口、個人情報を取り扱ったりお客様のお荷物を預かるフロント、お金の預け入れのある金庫周辺に導入しました。

 運用開始して間もなく「来賓のお客様のお荷物」の返却時にお預かり内容を巡ってフロントで食い違いが発生しましたが、お預かりした際の映像を振り返り、早期に解決できました。

 

 式場では親族や受付を担当された方が「ご祝儀」として受け取った多額のお金を扱います。「ララシャンスベルアミー鳥栖」ではお客様がご利用可能なロッカー型の金庫があり、その周辺が映るようにカメラを設置しています。

 設置して間もなく、頂戴したご祝儀が1人分足りないという出来事が発生。映像を振り返ると受付担当の方が「全員分のお祝儀を入れた大きい袋」を預け入れた後に、別の親族の方が遅刻された1人分だけをバラでロッカーに入れている様子が記録されていました。回収時にロッカー内をチェックした受付担当の方も、映像でその1人分だけは回収されていないことを確認し、早期解決に結び付けました。セーフィーはビューアーに「人検知機能」があるため、振り返りも効率的に行えました。

 気になることが起こればすぐ映像を確認するようになり、早期解決につながっています。カメラ導入の効果が実感できたため、他のエリアにも目的に合わせて設置を増やしました。

 

② 「式の進行の補助」と「業務効率化」の両立

 式場のカメラの映像は、店舗やエリアの責任者、式の担当プランナーが閲覧できるようにしています。式の進行の補助やフィードバックに活用し、サービスの質を上げながら、業務効率化を同時に図れました。

 カメラごとに閲覧者を限定できるため、閲覧権限はルールに則った適切な管理が行えます。エリア統括の責任者は複数店舗の閲覧を可能とし、店舗責任者は各店舗のみに権限を限定。プランナーは自身が担当した式のみ閲覧可能にしています。

 

・店舗やエリア責任者による式の進行の補助

 「ララシャンスベルアミー鳥栖」を含むエリア統括責任者は、九州内の伊万里・鳥栖・佐世保の3会場を担当しています。式が滞りなく良い雰囲気で進んでいるか、各現場に足を運んで様子を見たい場合も、3会場は回りきれません。とくに人気のある日取りには1会場で複数の式が同時に開催されることもあります。クラウドカメラがあれば各会場の式の重要なポイントを欠かすことなくどこからでも確認できます。

 責任者として見るポイントは、①お客様が良い雰囲気か ②スタッフがストレスなく動けているかといった点です。スムーズに動けていないのは導線や配置などに何か問題があるのですぐに改善を図れます。他にも「乾杯が終わった後のタイミング」はみんなホッとして注文がいっぺんに入ります。そのようなタイミングのオペレーションを確認します。

 式の開催中にリアルタイムで活用して、インカムなどでフォローの声掛けができるようになりました。例えば、式場内で「お客様が呼んでいるけど気付いてない」「ドリンクの減っているテーブルがある」など、俯瞰的な視点だから早く気付けることが利点となっています。

 

・プランナーによる見守り

 プランナーも自身が担当した式はしっかり見届けて、フィードバックを行えるようにしています。一方、他の業務対応で場を離れざるを得ず、ひとつの式を最初から最後まで現地で確認するのが難しい場合もあります。さらに、担当する式が同時に2つ並行することもあります。映像を効率よく閲覧したり、後から見返したりすることで、お客様へのフィードバックの質を上げ、プランナーとしてのノウハウ向上にも役立っています。

 

(左)金庫の防犯への活用/(右)式場内の見守りへの活用

 

③ 人材育成・教育

・式のオペレーションの改善

 スタッフの動き方などで好事例があったときに関係者の会議で共有しています。ほかにも若手のスタッフと自身の動き方の映像を見ながら気付いたことや改善点を話し合ったりして、オペレーションの改善へとつなげています。

 

・商談のフィードバック

 ベテランの商談シーンを参考にすることがあります。お客様の様子をお伺いしながら商談を進めるのは難しい部分もありますが、映像だと場の雰囲気やニュアンスも伝わりやすく、理解が進みやすいと思います。映像を使った教育で営業成績が伸びたスタッフもいます。

ララシャンスベルアミー エリア総支配人(伊万里・鳥栖・佐世保支店)三⻆聖也さまのコメント

 セーフィーの導入後は式場間や敷地内での移動の回数を減らしながら、補助や見守りは手厚くできるようになりました。俯瞰的な視点での確認ができたり、気軽に振り返りができることで、これまで気付けなかったことに気付けるようになり、改善できることが増えました。時間を効率的に使えることで、サービスのクオリティ向上やスタッフとのコミュニケーションに時間をかけられるようになった面もあると思います。

 結婚披露宴は大切なイベントのため、アクシデントや気になることが発生してしまった際にモヤモヤした気持ちが残るのはお辛いと思います。その点、映像というエビデンスは納得感が高く、早期解決につながります。

 以前はカメラは何か事件が起こったときに見返す受動的な使い方でしたが、サービスの向上・業務改善を後押しするツールとして能動的な使い方へと発展しました。さらにサービスの向上につながる使い方や、共有できるスタッフの好事例がないかと探しながら活用しています。

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2023)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(54.1%)

* セーフィーは「セーフィー データ憲章」に基づき、カメラの利用目的別通知の必要性から、設置事業者への依頼や運用整備を逐次行っております。

* 取得する情報はデータ取得者のみで閲覧し、法令に基づく場合を除き、個人データの第三者提供はいたしません。また個人の特定や追跡などの利用は行いません。