業務効率化・サービスのクオリティ向上・人材育成など幅広く活用
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区、代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、株式会社希樹屋(福岡県福岡市東区、代表取締役 今奈良 憲寛、以下「希樹屋」)が展開する「グループホーム」および「就労継続支援B型事業所」の7事業所(グループホーム4事業所、就労継続支援B型3事業所)にてセーフィーが開発・運営するクラウドカメラが導入されたことをお知らせします。
希樹屋は障がい者の方向けの福祉サービスを提供しており、従業員の「業務効率化(働き方の改革)」と、利用者への「サービスのクオリティ向上」を目的にクラウドカメラを活用されています。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
サマリ
▼ 利用者との面談および日報作成の改善
福祉サービスにおいて重要な業務である一方で、日常的にもっとも工数がかかっていた利用者との面談および日報の作成の分数の削減およびクオリティ向上に成功
▼ 日常業務の効率化・クオリティ向上に成功
利用者が行う作業内容の手順書の作成、送迎ルートのオリエンテーション、定例打合せの議事録作成など様々な場面で活用。映像で記録・伝達を行うことで、業界全体における課題となっている働き方の改善(残業削減)とサービスのクオリティ向上に成功
▼ 人材育成、フォローへの活用
福祉サービス業界はひとり立ちが早い(人材育成に時間をかけづらい)ことが課題となっているなか、映像を活用して若手をフォロー
導入の背景
希樹屋は福岡市を中心に各区で10棟20ユニット(定員100名)の「グループホーム」および3拠点(定員60名)「就労継続支援B型事業所」を運営しています。主に精神障がいや知的障がいの方向けの「住まい」と「仕事」に関する福祉サービスを提供しており、「最高の障がい福祉サービスの提供」を理念に掲げています。
障がい福祉サービス業界では慢性的な人手不足が課題です。希樹屋ではサービスの維持・向上のためにICT化、DXに積極的に取り組んでいます。映像で記録に残し、振り返りを行うことはサービスのクオリティを上げると考え、セーフィーのクラウドカメラを導入しました。
従業員もクラウドカメラを積極的に活用しています。当初は「共用部の見守り」を目的とした固定カメラのみの導入でしたが、現場の従業員からカメラ・映像の活用範囲を広げたいという要望もあったことから、ウェアラブル型のカメラを追加で導入し、併用しています。
利用状況
2024年2月現在、3拠点の「就労継続支援B型事業所」、10棟20ユニットの「グループホーム」にセーフィーのクラウドカメラが導入されています。各施設の共用部に固定型のカメラが設置されており、共用部以外のエリアや個室での面談の記録にはウェアラブル型のカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」が活用されています。映像がすべて保存され、事後的に閲覧できるクラウドカメラの特性を生かして、障がい福祉サービスの業務に適した活用を行い、サービスのクオリティ向上・従業員の働き方の改善の双方に成功しています。
なお、撮影範囲や目的について、利用者や保護者に事前に書面で許諾をとっております。
希樹屋におけるクラウドカメラの具体的な活用方法と効果
① 面談、報告書作成の効率化(時間削減)とクオリティ向上を実現
障がい福祉サービスにおける重要な業務のひとつとして利用者との面談が挙げられ、頻度も多く、業務に占める時間の割合も大きくなります。自治体の規則で、面談内容はすべて正確に報告書を残す必要があるため、以前は面談をしながら漏らさずメモをとり続ける必要がありました。映像で事後的な振り返りができるようになったことで、対話を最優先できるようになり、状況によってはメモをとらずに対話にのみ集中することも可能となりました。
導入以前よりもさらに気持ちに寄り添った対話を実現できたことで利用者の安心感に繋がり、面談がスムーズに運びやすくなりました。結果として、面談の1回あたりの時間が「約60~90分」から「約30~60分」へ30分程度削減。一か月の勤務の中で従業員1人で30~40回程度の面談を行うため、月に900~1.200分(15~20時間)の効率化が実現しました。
面談後の報告書作成にかかる時間も削減されました。セーフィーのビューアーはシンプルで操作性を意識した設計で、面談の振り返りを行うのにも適しており、報告書の作成(仕上げ)にかかる1回あたりの時間が「約45~60分」から「約30~45分」へ15分程度削減。従業員1人あたり、月に450~600分(7.5~10時間)の効率化が実現し、面談時間と報告書作成を合計すると「従業員1人あたり月に約22.5~30時間」の業務効率化が実現しました。
映像で確実に振り返りが行えることから、内容の正確性も増しました。メモを取り漏らすプレッシャーもなくなり、安心感をもって面談に臨めるため、利用者への向き合い・ケアという本質的な仕事に、より集中できる環境ができました。
また、映像は一定期間クラウドに保存されているため、報告書を作成するタイミングを自身のスケジュールや業務量の波に合わせて調整しやすくなり、残業時間の削減に繋がりました。
② 映像を活用した業務効率化
・作業の手順書を映像での作成に代替
利用者が行う作業の手順を従業員に伝達する際に映像を活用しています。以前は新規案件が入った際に、日ごとに変わる担当従業員の一人ひとりに個別でオリエンテーションを行う必要がありました。手順を一度撮影して映像マニュアルとして共有することで、効率化に繋がりました。
・送迎ルートのオリエンテーション
利用者を送迎するルートに変更が生じた際に、ルートを巡回する映像を撮影しておくことで、複数人いる運転手の方へのオリエンテーションを効率よく、正確に行えるようになりました。
・利用者との面談以外の定例打合せの記録、議事録作成
定期的に実施される自治体の担当者との定例打合せの記録、議事録作成にも活用することで、業務効率化・正確性のアップに繋がりました。
③ 障がい福祉サービス業界の課題である人材育成への活用
福祉サービス業務内容の性質上、昼夜問わず不測の事態が発生しやすい一方で、夜間など時間帯によっては従業員が少人数や1人で対応をすることがあります。
・突発や不測の事態、個室内や一対一での対応時の記録への活用
緊急時にはその場における最善を尽くした対応をとりますが、映像で事後的にご自身で振り返ったり、チームでフィードバックが行えます。映像だと声掛けの仕方や伝え方のニュアンスといった細部まで主観が入らないファクトによる振り返りが行えるため、仕事のクオリティを高めることに繋がっています。
・人材育成への活用
面談の進め方や、不穏者への対応といった場面でのノウハウ共有に役立てられています。入職当初は経験豊富な先輩と一緒に対応するため見て学ぶ機会に恵まれますが、福祉サービス業界ではひとり立ちまでの期間が比較的短い傾向にあります。そこで、キャリア豊富な人の面談や対応方法が記録された映像を見て勉強をしています。従業員が発案し、自発的に行うようになった活用方法です。
株式会社希樹屋コメント
・代表取締役 今奈良 憲寛さま
「最高の障がい福祉サービスの提供」を理念に運営しており、サービスの維持・向上を日々考えています。福祉サービス業界では慢性的な人手不足が課題となっているので、ICT化・DXにも積極的に取り組んでいます。映像での振り返りはサービスのクオリティを上げることに繋がると考え、セーフィーのクラウドカメラを導入しました。
また、不測の事態やインシデントが発生した際にも映像での振り返りが有効です。対応者・責任者(経営者)まで同じ映像をみて、臨場感をもって確認ができます。報告書の文字ベースだと情報共有の量や精度に限界があることから、映像で全員が同じ正確な情報を確認して、適切な判断ができるための改善に繋げやすいです。
・サービス管理責任者 梶山さま、児島さま
従業員もクラウドカメラを積極的に活用しています。当初は固定カメラのみの導入でしたが、現場の希望を踏まえてウェアラブル型のカメラを導入してもらいました。
日々の業務の効率化やクオリティ向上に繋げられていますし、人材育成やフォローに活用できています。これまで若手や新人に対してもっと手厚く育成を行いたいと感じながらも、早い時期にひとり立ちを迎えてしまい、もどかしい部分もありました。ウェアラブル型のカメラで日々の面談や対応が記録されていることから、ベテラン従業員の立ち回りや声掛けの仕方を見て勉強するといった方法で相互にノウハウの共有を行っています。
ウェアラブル型のクラウドカメラ「Safie Pocket2」導入の効果
出展のご案内
セーフィーは、2024年2月20日(火)から22日(木)に開催される「Care Show Japan 保険薬局支援展2024」に出展いたします。当日はAIカメラ「Safie One」、ウェアラブルカメラ「Safie Pocket2」を展示するほか、調剤薬局や介護施設での映像活用についてご紹介します。
【展示会出展概要】
・展示会名称:「Care Show Japan 保険薬局支援展2024」
・会期・日時:2024年2月20日(火)〜22日(木)10:00〜17:00
・場所:東京ビッグサイト 東4ホール(小間番号:4G-19)
・イベント詳細:https://www.care-show.com/