設備の稼働状況確認における作業効率の向上や倉庫内作業の安全性の担保を実現

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、AGC株式会社(東京都千代田区:代表取締役 兼社長執行役員 平井 良典、以下「AGC」)のAGC横浜テクニカルセンターにて、セーフィーが開発・運営するクラウド録画カメラが導入されたことをお知らせします。今回、設備の稼働状況確認における作業効率の向上や倉庫内作業の安全性の担保を目的に、屋外向けクラウド録画カメラ「Safie GO(セーフィー ゴー)」やウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」が導入されました。

導入の背景

 現在、製造業界においては人の手をかけず、どのように作業を効率化していくかについて注目が集まっています。AIやIoTなど先端技術を活用することによって、手作業を機械で担保し手が空いた従業員がコア業務や有人対応を要する業務に回ることが可能になるだけでなく、作業品質の均一化や正確性の向上、現場従業員の負担軽減も期待できるようになります。

 

 AGCでは、グループとして2021年2月に長期経営戦略「2030年のありたい姿」を策定(※2)し、その中でDXの推進を重要な柱と位置付けています。特に、24時間365日シフト制で稼働しているガラスの製造工場においては、業務の負荷削減や安定生産を目指したデジタル技術の導入やデータ分析が積極的に進められています。

 

 クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化などの様々なソリューションとして提供してまいりました。特に、屋外向けクラウド録画カメラ「Safie GO」やウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」シリーズは、遠隔からのリアルタイムな設備の稼働状況確認により移動時間の削減や、映像解析により必要な情報をピンポイントで得られるため、作業負荷の軽減に寄与するカメラです。

導入の概要

 AGC横浜テクニカルセンターでは、主に製造現場の作業員が設備の稼働状況を確認する際や計器の数値読み取りに「Safie GO」と「Safie Pocket2」を計11台活用しています。設備の稼働状況確認については、正常に稼働しないタイミングが発生した際に撮り溜めた映像データを振り返るだけでなく、映像データを解析することで品質不良の原因を特定しています。また、「Safie Pocket2」はネット環境の整っていない場所にも設置できるため、遠隔地にある計器もカメラの映像および映像データのAIなどによる画像解析を通じてリアルタイムに数値を把握でき、従来1時間に1度の数値記録のために都度の現場訪問していた移動時間の削減のほか、様々な作業効率の向上に繋がっています。

 

 さらに、倉庫内のフォークリフトや貨物のトレーラーを扱う上で、作業者の接触防止をはじめとした安全な作業実施の有無についても、クラウド上に保存された映像を振り返り注意喚起を行うことで、事故が起こる前のヒヤリハット削減に貢献しています。今後は、映像データを分析することで何が原因だったのかを確認し、危険を予知することや事故に繋がる不安全行動を発見した場合の是正にも繋げていきたいと考えています。

 

 

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)AGC株式会社:長期経営戦略「2030年のありたい姿」
https://www.agc.com/company/strategy/long_term_plan/index.html

AGC株式会社 建築ガラス アジアカンパニー 菊池 純平さまコメント

 我々の方で進めているDXの推進に本格的に映像データを活用したのは初めての取り組みでしたが、映像データには様々な可能性があると考えています。例えば、作業現場では映像を解析による骨格検知で、その人がどういった作業をしているのかについて異常予知を行うなどの活用法が生まれてくると思います。今後も社内で体制を構築しながら、映像データの活用は積極的に進めていきたいです。