作業工程の可視化、バースコントロールにより業務を効率化

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、澁澤倉庫株式会社(東京都江東区:代表取締役社長 大隅 毅、以下「澁澤倉庫」)に、セーフィーが開発・運営するクラウド録画カメラが導入されたことをお知らせします。倉庫内の作業工程における業務効率化とバース管理の最適化を目的に、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」、クラウドカメラ「Safie PRO(セーフィー プロ)」が導入されました。

 

導入の背景

 コロナ禍の影響により拡大したEC市場では、物流量が増えている一方で、人材不足が深刻化しています。この課題に対応するため、物流業界ではAIやIoT、テクノロジーなど、人員の代替となるソリューションを活用することで、生産性の改善や品質の平準化が進められています。

 

 澁澤倉庫においても、増加するEC領域の物流量に積極的に対応できる様、人手不足の中にあっても、業務の効率化・生産性の向上に注力し、業務量増加に対応しています。澁澤倉庫では2022年にイノベーション推進室を設立し、各営業所の業務効率化に向けた諸課題について、3Dロボットなどの機械やテクノロジーの導入サポートを行い、またそのノウハウを他部署にも展開し、全体最適化を進められています。

 

 クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化など、様々なソリューションとして提供してきました。物流業界、特に倉庫業では入荷、保管、荷役、出荷といった一連の業務を可視化することで、生産性、品質、安全性を高める目的での活用が進んでいます。

導入の概要

 澁澤倉庫の5営業所で、主にバース管理の最適化と倉庫内の作業工程における業務効率化を目的に「Safie Pocket2」「Safie PRO」が計30台導入されています。

 

 一例として、工程が8つに分かれる作業では、各工程の状況をとらえた「Safie Pocket2」の映像を現場のモニターに映し出すことで、どの工程で作業やモノが滞っているかを可視化し、現場リーダーが進捗状況に応じて作業員の配置換えを行うことで作業効率を向上させています。

 

 また、トラックの管理担当チームがクラウドカメラを通じてバース(※2)の状況をリアルタイムに確認することで、来場したトラックを適切なバースに適切なタイミングで誘導することができ、トラックの待機時間の削減に寄与するとともに、倉庫内の荷積み・荷卸し作業の効率化にも繋げています。

 

 このように、映像データの活用により物流倉庫での各工程の見える化を推進し、作業の効率化だけでなく、品質改善、ひいては顧客体験の質向上に繋げています。

 

 

 

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)荷物の積卸しのためにトラックを停車する場所のこと

澁澤倉庫株式会社 イノベーション推進室長 中川 剛さまコメント

 我々の物流サービスにセーフィーのカメラを活用することで、どこで何が起こったのかを瞬時に把握し指示を出すことができます。またクラウド上に倉庫内の作業状況や作業員の動線が全て記録されているため、これを分析することで、適切な人員の投入配置、動線の改善等を実施しています。今後は自社システムとの連携をさらに進めることで、益々作業の効率化・生産性の向上・品質改善を図っていきたいと考えております。