発電所内の最優先事項である安全の更なる強化で労災ゼロを推進
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、東北電力株式会社(宮城県仙台市:取締役社長 社長執行役員 樋口(※2) 康二郎、以下「東北電力」)の原町火力発電所にて、セーフィーが開発・運営する「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」が導入されたことをお知らせします。今回の導入は、遠隔でのパトロールでの活用をはじめ、発電所における最優先事項である安全の更なる強化に寄与を目的としたものです。
導入の背景
東北6県および新潟県を中心とした電力小売、発電事業などを行う東北電力は、2008年11月に全ての従業員が安全と保安に対する認識を共有、適切な行動を取るための指針として「安全・保安方針」を制定し、労働安全・設備保安に関わる取り組みの充実を図ってきました(※3)。
福島県南相馬市に位置する原町火力発電所は、2011年3月の東日本大震災により壊滅的な被害を受け発電停止しましたが、懸命な復旧工事後の2013年に運転を再開しました。そのような中、以前より実施している管理職中心の定期的に現場を巡視する安全パトロールに加え、担当者や構内企業の関係者も含めたより多くの目で日常的かつ効率的な安全パトロールを実現したいと考えていました。
クラウド録画サービス「Safie(セーフィー)」は、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化などの様々なソリューションとして提供してまいりました。特に、ウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket」シリーズは、遠隔からのリアルタイムな設備監視や現場立会を可能にするだけでなく、作業現場の該当箇所をピンポイントで確認したい場合、フレキシブルな移設や設置ができるカメラです。
導入の概要
原町火力発電所では、主に発電所構内の施設や設備のメンテナンス作業で「Safie Pocket2」を最大11台活用し、東北電力の社員がPC、タブレットなどで現場の作業の様子を事務所からリアルタイムや録画で視聴し、安全チェックを行っています。クラウド上に保存された映像データを確認することで、安全防具の不適切な使用や立ち入り禁止エリアへの侵入などの不安全行為に気づいた場合、ムービークリップを活用して東北電力および関係会社の管理職への報告・注意喚起に繋げています。
また、カメラを活用した設備監視や現場立会いによる移動時間の削減効果もあり、当初想定していた安全パトロール以外の活用メリットも享受することで、明らかにコスト削減効果があると試算されました。「Safie Pocket2」の活用による安全パトロールの取り組みが評価され全社大の安全保安管理室長賞の受賞にも繋がっています。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)樋口の「樋」は、一点しんにょう
(※3)東北電力グループ サステナビリティレポート 2022
https://www.tohoku-epco.co.jp/ir/report/integrated/pdf/tohoku_sustainabilityreport2022_jp.pdf
東北電力株式会社 原町火力発電所 運営企画グループ 真坂 孝行さまコメント
当所の中期計画ではさまざまな課題を取り上げていますが、中でも優先順位の高いテーマが構内従業員の負傷・事故防止を行い安全に働ける環境づくりを目指した「労災ゼロ」です。今回「Safie Pocket2」を導入し、現場の安全パトロールを実施する機会が増えたことで、安全管理面の技術力向上や安全意識の醸成、安全コミュニケーションの活性化につながり、最優先事項である安全を強化することが出来たのではないかと考えております。今後は、画像解析による不安全行為の検知、通報の研究や、現場の職人の技術継承に向けた映像版マニュアルの作成などの実施により、現場のDXによる高度化、効率化を追及した安全な業務環境を整えることに寄与したいと考えています。
導入事例ページにて詳細を公開
「Safie Pocket2」の活用の詳細については、「Safie」サービスサイトの導入事例ページにて公開しております。下記URLよりご覧ください。
https://safie.jp/casestudy/tohoku-epco/