映像と地図の一元管理で建設・土木業の安全管理・業務効率性向上を実施
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)と、GIS(地理情報システム)パッケージソフトウェア国内最大手(※2)の ESRIジャパン株式会社(東京都千代田区:代表取締役会長兼社長 正木千陽、以下「ESRIジャパン」)は、広大な土地を管理する建設・土木業の安全管理・業務効率性向上を目的に、システム連携を開始したことをお知らせいたします。両社は、今回のシステム連携を通して、建設業における施工管理の効率化や安全性の向上、災害リスクへの予防などに寄与することを目指します。
システム連携の背景について
近年、建設・土木業界の技術者不足は深刻さを増しています。2022年12月の有効求人倍率は全職業では1.35倍であるのに対し、建設業では4.88倍である(※3)など、同業界での人材不足が進んでいます。他方、建設・土木業や社会インフラの管理など幅広い業種では、位置情報に関する多種多様な情報を持ったデータを地図上で統合的に管理・加工するGIS(地理情報システム)(※4)の活用が広がっています。位置情報に関する複数のデータを視覚的に判読しやすい状態で表示できるため、高度な分析や迅速かつ正確性の高い意思決定を実行できることが特徴です。
システム連携の概要について
セーフィーとGISを取り扱うESRIジャパンのシステムを連携することにより、建設・土木業において、業務上の迅速かつ正確性の高い意思決定を支援し、安全管理や業務効率化を実現します。今回、クラウド録画カメラ「Safie(セーフィー)」とGISプラットフォーム「ArcGIS®(アークジーアイエス)」の連携により、地図上の位置と連動したカメラの映像をリアルタイムに確認することができます。建設・土木業が管理する広大な現場にて、位置情報だけでなく映像、気象情報、気温なども一元管理できるため、通常業務並びに緊急時においても正確で迅速な予測や判断を助け、効率的かつ安全に現場業務を遂行することが可能になります。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)
(※2)デロイト トーマツ ミック経済研究所 ビジネス・アナリティクス市場展望2022年版
https://mic-r.co.jp/mr/02290/
(※3)厚生労働省:一般職業紹介状況(令和4年12月分及び令和4年分)(2023年1月31日発表)https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_30448.html
(※4)GISは、Geographic Information Systemの略称
実証実験について
この度、北海道に本社を構え、日本全国や海外事業も展開している岩田地崎建設株式会社様のご協力のもと、建設・土木業にて安全管理・業務効率性の向上を目的に実証実験を実施いたしました。同社では、2021年度でゼネコン道内受注額は2位となるなど、管理する建設現場数が増える中、今回、多様化した情報を包括的に把握できるダッシュボードを共同開発することができたため、現場監督員、作業員の労働時間の削減や業務改善に寄与しています。
岩田地崎建設株式会社 技術部技術課 工藤 大史さまコメント
かねてより建設・土木業では、安全管理、施工管理の観点から、気象情報に代表される地理情報およびリアルタイムの映像を把握することが重要だと考えられていました。それぞれの業界におけるデファクトスタンダードであるセーフィー社、ESRIジャパン社の製品・サービスは従来から設置や設定の簡便さ、過去のデータの参照など機能に優れているという認識でした。今回、「Safie API」による他システムとの連携を容易に実現することができたため、拡張性の面でも優秀であると認識いたしました。今後、外部システムからパンチルト操作等ができるようになると、更に活用性の幅は大きく広がると感じ、期待しています。
【ESRIジャパン株式会社の会社概要】
所 在 地 東京都千代田区平河町2-7-1 塩崎ビル
設 立 2002年4月
代 表 者 正木 千陽
事業内容 GIS ソフトウェアの販売、及び関連サービス(サポート、トレーニング、コンサルティングサービス)の提供
コーポレートサイトU R L https://www.esrij.com/