セーフィーは、「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化などの様々なソリューションの提供を通じ、社会のために誰もが活用できる映像ソリューションを追求しています。ビジネスコンセプト「あらゆる産業の”現場”をDXする」ことで、誰もが働きやすい社会の実現に寄与します。

 

今回の概要

今回ご紹介するのは、部長職以上を対象に実施したアンコンシャス・バイアストレーニング(以下「UBT」)のレポートです。アンコンシャス・バイアスとは「無意識バイアス」「無意識の思い込み」などとも表現され、日常・職場でも見聞きするものです。アンコンシャス・バイアスは誰にでもあるものであり、それ自体が問題というわけではありません。しかし、アンコンシャス・バイアスによる言動が採用・登用・評価などの場面で影響を及ぼしたり、相手を傷つけたりなどする可能性があるため、アンコンシャス・バイアスの存在に気づき、その上で「上手に付き合う」必要があります。

取り組みの背景

 当社では、映像プラットフォーマーとして、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、注力して取り組む「サステナビリティ重点課題」を下記の通り定めています。その中で、私たちは「誰でもチャレンジできる未来をつくる」をS(社会)の項目として定めています。この「誰でも」にはお客様だけでなく、当社で働く従業員も含まれており、今回のUBTは、セーフィーで働く従業員が最大限にパフォーマンスを発揮できるための環境づくりを目的として実施しました。

 

 

DEIサーベイとアンコンシャス・バイアストレーニング

 まずはUBT実施前に、全従業員を対象にDEI (Diversity, Equity & Inclusion)サーベイを実施しました。サーベイの結果としては、「帰属意識」、「信頼」が比較的高スコアで、組織風土を支える土壌として存在しているという結果が出ました。その点はセーフィーの強みであり、その一方で、更なる多様性の実現には課題が残る結果となりました。この課題を伸びしろと捉え、強みを活かしながら、組織風土をよりよいものにするべく取り組みを強化していきたいと考えています。

 

DEIサーベイの結果(一部抜粋)

 

 また、UBTを受講する部長以上のメンバーは、事前にバイアスチェックを受け、自分自身のバイアス傾向を可視化した上でUBTに臨みました。バイアスチェックで自分自身のバイアス傾向を知った感想としては、以下のようなコメントがありました。

  • 親近感バイアスが非常に高く、自身の過去を振り返ってもその傾向が強いことは認識している。その上でコミュニケーションや判断をしていく必要があると感じた。
  • バイアスが多い方だと自覚しているので、思ったよりはポイントが低いように感じた。内容は自覚のあるものが多い。
  • 案外多くのアンコンシャス・バイアスがあった。正直自分が他の人と比較して多いのか・少ないのか気になった。気がついてないバイアスが結構あった。

 UBTではXTalent株式会社の筒井さま、東一さまから、アンコンシャス・バイアスについてのインプットをいただき、その後、グループに分かれてロールプレイを行うなど実践的なトレーニングを実施しました。

サーベイとUBTを振り返って

UBT後の集合写真(一部抜粋)

 

 UBT受講者アンケートでは以下のようなコメントがありました。

  • まずはアンコンシャス・バイアスという存在を知ることが、組織としての第一歩だと思いながら受講した。個人でできることと、組織(インフラ)が整えること、その両輪をうまく動かしながらでないと、私たちが望む姿を実現するのは難しい。時間はかかるが、組織としては、この両方を根気強く教育し広めていきたいと思う。
  • 従業員の皆さんは(本サーベイだけではなく)リアルな声を上げてくれている。それらの声にどれだけ真摯に向き合えるか、コミットできるかが問われている。
  • 本研修でバイアスとそれが及ぼす影響を理解したことで、相手の会話から検知できるバイアスを察知することでメンバーコミュニケーションに活かせるのではないか。
  • 心理的安全性をキープしたコミュニケーション、バイアスの認識、幹部間、組織間の対話機会の構築、コミュニケーション力向上の訓練は継続して大切だと感じている。
  • 全社員に向けて定期的に実施していくような取り組みが出来るとなお良いと思った。

 

 今回はアンコンシャス・バイアスの取り組みを実施しましたが、引き続き、従業員が最大限にパフォーマンスを発揮できるための環境づくりに取り組んでまいります。

 

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