クラウド録画サービスシェアNo.1(*1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)と北海道大学発ベンチャーで、エッジAIカメラソリューションを提供するAWL株式会社(本社: 東京都千代田区、代表取締役社長: 北出 宗治、以下「AWL」)は、映像×エッジAIにより、小売業界をはじめ、あらゆる業界の課題解決を推進するためのエッジAI解析プラットフォームの共同開発、提供を目的とした資本業務提携を締結したことをお知らせします。

まずは、9月28日より販売を開始した、セーフィーのエッジAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」の高度化、汎用化に向けた共同開発を開始いたしました。

■本提携の背景と目的

昨今、AI活用が注目される一方で社会実装がなかなか進まないという課題があります。
原因として、多様なビジネス現場にAIを導入し、リアルタイムに運用するためには、限られたコンピューターリソースで効率的かつ高速に処理することが必要なことがあげられます。また、根幹となるAI(機械学習)モデルが、設置環境によって対象の誤認識が生じてしまったり、時間の経過とともに外部環境が変化することで精度が低下してしまったりするという、新たな課題も発生しています。

 

この解決策として、エッジAIのリーディングカンパニーであるAWLの豊富な知見と実績を活用し、環境に応じた微調整を行うファインチューニング技術や、AIモデルを自動的に更新する最新のMLOpsを用いて、高品質のAIモデルを長期間安定的に価値提供することを目指します。

 

セーフィー及びAWLは、セーフィーの有する映像プラットフォームの膨大なデータ、インフラ、デバイス管理、動画管理などのシステム基盤、及び顧客基盤、商流、機材調達、設置保守力などのビジネス資産に、AWLの有するエッジAIアプリケーション群、多様な現場でAIを適用するためのファインチューニング技術、AIの精度劣化を防ぐMLOpsとグローバルな組織開発力を掛け合わせることで、AIの社会実装がより身近かつ手軽なコストで提供可能となり、「映像×AI解析」の社会実装推進を目指してまいります。

■今後の展開

セーフィーのエッジAIカメラ「Safie One(セーフィーワン)」にAWLのエッジAI技術と運用力を活かすことで、それぞれのカメラ設置環境にAIが個別最適化され、高度化、汎用化を図ることが可能になります。なかでも、商品、来店者など店舗によって設置環境が異なることが多い小売業界を皮切りに、低価格、高機能なエッジAIアプリケーションを提供していきます。

 

小売の他にも、飲食/サービス、建設、インフラ/公共施設といった、あらゆる「現場」の課題解決を加速し、業務の効率化、省人化、付加価値創出をすることで、「現場DX」に寄与してまいります。

 

これまでなかなか実現が難しかった、実際の現場にお役立ていただけるAIソリューションを数多く生み出し、クラウド録画データを活用したアプリケーションのプラットフォームを展開していきたいと考えています。

 

国内はもちろん、早期にグローバル展開も視野に入れて、両社で邁進してまいります。

 

【セーフィー株式会社 代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平のコメント】

AWLさんがこれまでグローバルなチームで培ってこられたエッジAI技術とセーフィー映像プラットフォームの、お互いの強みをかけ合わせ、AIの社会実装を推進していくことをとても楽しみにしています。

 

お客さまに満足のいくAIサービスをプラットフォーマーとして提供するためにも、カメラの設置環境によって変化するAI精度を個別に最適化できるAWLさんのファインチューニング技術はセーフィーの映像プラットフォームに大きな価値をもたらしてくれると確信しています

 

各業界の課題が映像データと共にセーフィーに寄せられ始めていますので、AWLさんのAI技術をかけ合わせ、顧客の課題解決に徹底的に取り組んでいきます。

 

今後もセーフィーでは、エッジAIカメラの映像データ活用およびAI開発のサポートを広くたくさんの方にご利用いただけるよう継続的に行ってまいります。

【AWL株式会社 代表取締役社長 北出宗治のコメント】

2016年の創業以来、AWLは小売り現場を中心に高品質で運用可能な価格帯のエッジAIカメラソリューションにより、業務効率化、生産性向上に貢献してきました。エッジAIカメラシステムの運用にあたって、通常は各カメラの設置環境に合わせて最適化する労力と時間も要するために、汎用化できず、大規模展開を行う上での大きな課題となっていました。

 

AWLは早期にこの課題に着目し、AIモデルを個別に最適化するファインチューニング技術である、「AWL Trainer」や、AIの精度劣化を防ぎ、常に最新の状態に保つ最新技術であるML Opsの「AWL Engine」の技術確立に努め、グローバルに知財活動も進めております。セーフィーさんが築き上げてきた国内No.1のクラウド映像プラットフォームのビジネス資産とAWLの最先端技術を掛け合わせることで、世界でも類を見ないAIソリューションを構築し、更に多くのシーンで社会に役に立ち、安心・安全、豊かな未来に貢献できることを確信しております。

 

(*1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(47.5%)

 

 

【セーフィー株式会社について】

Safie(セーフィー)はカメラとインターネットをつなぐだけで、いつでもどこでも映像を確認できるクラウド録画サービスシェア No.1のサービスです。

「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、人々の意思決定に映像をお役立ていただける未来を創造し、企業から個人まで誰もが手軽に利用できる映像プラットフォームを目指しています。

我々は「映像データであらゆる産業の”現場”をDXする」というビジネスコンセプトを掲げ、小売り、土木・建設、製造、医療などのあらゆる現場のDXを率先して推進しています。

【AWL株式会社について】

2016年創業。最先端エッジAI映像解析技術とIoT活用・導入の豊富な実績を蓄積した、北海道大学発ベンチャー。世界約20カ国のメンバーが集うグローバルチーム。EY新日本有限責任監査法人が企画する “EY Innovative Startup 2021”を受賞。既設の防犯カメラを活用し、VMSに加え高精度のAI映像分析を少ない投資で実現するAWLBOXシステムと、デジタルサイネージの視聴者・視聴率効果をリアルタイムで高精度、プライバシーにも考慮し分析ができるAWL LiteをはじめとするAIソリューションでリアル空間の可視化・分析を行う。