建設・土木業界のオペレーション改善や生産性向上に貢献し”現場DX”を推進
クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、クレーン用カメラ製造・販売のパイオニアである協立電子工業株式会社(大阪府豊中市:代表取締役社長 明石 学、以下「協立電子工業」)と連携し、高層階の建設・土木現場でリアルタイムな遠隔モニタリングを可能とする有線LANに対応したクレーン用吊荷監視カメラを、5月10日(火)より提供開始します。
開発の背景
建設現場においてクレーンや機材を扱うオペレーターの不足が課題となっています。国土交通省の調査によると、建設業における技能者は2010年の331万人から2020年には318万人と、10年間のうちに13万人が減少(※2)しています。なかでも若手・中堅の建設技能労働者は「作業時間の多さ」や「作業環境の厳しさ」が原因で離職するケースも多く、今後、現場オペレーターの業務改善や生産性の向上を進めていくことで、人材を定着させることが重要だと言えます。
セーフィーでは、協立電子工業と連携することで、クラウド録画サービスを活用したクレーン用吊荷監視カメラを2021年4月より提供開始しています。遠隔から現場の状況をモニタリングできるだけでなく、事故が起こった場合の原因を瞬時かつ振り返って判別可能とするなど、現場で働く従業員が安全に業務を遂行できる状態を実現しました。
さらに今回、高層階の建設・土木現場のようにLTEの電波が届かないような場所でも有線LANを用いてクレーンカメラの映像をリアルタイムにクラウドへ送信することで、高所の現場状況を地上からモニタリングできる状態を実現しました(※3)。このことで、高所にある運転席への昇降が不要となり、従業員の身体的負担の軽減や作業環境の改善に繋がります。
加えて、オペレーター未経験者や技量不足者をできるだけ早い段階から育成していくことが求められる中、録画映像を従業員の教育に活用することで、従業員の技術伝承や技量向上、ひいては業務生産性の向上にも寄与することが可能です。
(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査」より
(※2)国土交通省:建設業の働き方改革の現状と課題
https://www.kensetsu-kikin.or.jp/news/57a42379796b2a6c1d23286d40ea5b611f163364.pdf
(※3)有線LANを別途Wi-Fiアクセスポイントに接続することで、現場のWi-Fiと接続することも可能です。
<製品の特長>
- リアルタイムにPCやスマホ、タブレットで遠隔から映像の確認が可能
- HD画質に対応することでより精細な映像による確認が可能
- 複数のクレーンに搭載されたカメラ映像を一つの端末でまとめて管理が可能
- 有線LANを利用してクラウド上に常時録画が可能(30日録画)
今後の展望
今回、建設・土木業界において、映像データを活用した現場の「見える化」による遠隔モニタリングで業務遂行を行うことで、従業員の作業環境の改善と生産性の向上に寄与することが可能となりました。今後は、他社との技術連携によるクレーンや機材の遠隔操作や自動運転を行うことで更なる生産性・安全性の向上を目指し、現場のDXを推進してまいります。
ご利用に関する問い合わせ先
協立電子工業株式会社 東京営業所 高山寿史
ホームページ:https://e-kdk.com/
お問い合わせ先:042-721-6840
協立電子工業株式会社が提供する「クレーン用吊荷カメラ」とは
クレーンのブーム先端に取り付けたカメラで、クレーンオペレーターから見えない場所での作業を見える化し、現場の安全性と作業効率を向上させるためにクレーン用吊荷カメラは開発されました。「安全と便利を形にし、次のワークスタイルを創造する」というミッションのもと、新しい時代に求められる製品やサービスをこれからもご提供します。