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決算資料

決算発表に関するQ&A

投資家・アナリストの皆様から寄せられた質問にお答えし、業績や経営戦略、事業の展望について詳しくご説明します。

業績および財務見通しについて

2025年度の調整後営業利益が、5,000万円〜3億円の計画より上振れて着地した要因は何でしょうか。

調整後営業利益が予想より上振れた主たる要因は、エンタープライズ顧客の案件増加と、高単価ソリューションの販売好調です。これらが牽引し、売上高・売上総利益ともに計画を上回る結果となりました。

中長期的な利益成長のイメージについて教えてください。今後も投資を継続するため、本格的な利益貢献はまだ先になるのでしょうか。

基本的な考え方は、売上成長で得た売上総利益を、次の成長へ再投資することです。2025年は、この再投資によって工事会社や警備会社などの新たな取り組みをスタートさせ、着実に「仕込み」を行いました。2026年は、この仕込みを「開花」させるフェーズです。具体的には、高単価なソリューション販売やAIサービスの大量導入を推進します。さらに、設置済みのカメラに対するアップセル・クロスセルが進めば、利益率は構造的に向上します。
2026年も引き続き投資フェーズではありますが、これらの施策が実績として表れ始めれば、その後の利益成長は加速度的に進みます。ぜひご期待ください。

前期はNEDO関連の特殊要因がありましたが、今期も同様の要因はあるのでしょうか。また、営業利益の調整項目についても教えてください。

今期については、大きな特殊要因はありません。強いて言えば、NEDO関連が第1四半期まで多少残りますが、前期とは比較にならないほど軽微です。現時点でそれ以外の特殊要因は見込んでおりませんので、クリアな数字推移になるとお考えいただければと思います。

「現場AX」の展開と競争力について

マーケットにて「SaaS is Dead」と言われており、マーケットでもSaaSの株価がとても下がっている状況もあります。御社はフィジカルAIにあり、個人的にはあまり影響ないと思ってますが、生成AIが与える影響について御社の競争優位性で揺るがないところであったり、事業機会と見ているところ、または脅威になっているなどあれば、コメントいただけますと幸いです。

結論から申し上げますと、「SaaS is Dead」という議論は当社には当てはまりません。一般的なSaaSは特定の業務情報をクラウド化するものですが、我々は「現場の映像」という一次データをリアルタイムに収集する、唯一無二のプラットフォームです。このユニークなデータ基盤を持っていることこそが、揺るぎない競争優位性です。

生成AIの登場は、我々にとって脅威ではなく、巨大なチャンスです。従来、映像データは検索が困難でしたが、生成AIによりメタ情報を付与することで、「意味」を検索できるようになります。例えば、「駐車場が満車になったら」「特定エリアに人が集まったら」「立入禁止区域に侵入したら」教えてほしい。こうした現場の課題に対し、AIがリアルタイムに判断し、通知することが可能になります。これは社会に対する大きなイノベーションです。
さらに、ロボットや自動運転が普及する「フィジカルAI」の世界では、リアルタイムな危険予知データが不可欠となります。我々のデータがそのインフラとなるため、この潮流は極めてポジティブな事業機会と捉えています。

TAMにおいて製造業は260万台とされています。建設・物流・小売がメインかと思いますが、フィジカルAIとしてのポテンシャルが大きい製造現場での拡大イメージを教えてください。

ありがとうございます。ご指摘の通り、製造業のTAMは非常に大きく、重要なマーケットと認識しています。すでに導入は始まっており、例えば「ナンバープレート認識」による車両管理、「アクセスコントロール」によるカードレス入退室、そして「転倒検知」による安全管理などが現場で稼働しています。さらに、外観検査AIを手掛ける出資先「株式会社フツパー」が上場し、注目を集めています。このように、目視検査や組立工程の一部をAIが代替する流れには、巨大なポテンシャルがあります。
今後は、より手軽に導入できる製造現場向けの「ライトなAIサービス」の開発も検討しています。

また、視野は国内に留まりません。タイやベトナムにも拠点を構えており、特にベトナムのタンロン工業団地などで、生産現場の知見を蓄積しています。海外の最前線で得たノウハウを、国内の製造業へ還流させるサイクルも作っていきます。製造業の開拓には、強い意欲を持って取り組んでまいります。

現場AXについて、収益モデルについて確認させてください。どのようなものを想定すればいいのか、AIをオプションとしてアップセルするのか、これは売上総利益が高いモデルとして認識してよろしいのか、またこう収益がいつ頃立ち上がってくるのかについても確認させてください。

ありがとうございます。まず売上総利益率について。現在の全社平均は約50%ですが、AI事業は間違いなくそれ以上の高収益モデルとなります。ビジネスモデルは多岐にわたりますが、自社開発AIのクロスセルが基本となるモデルです。それ以外にも、他社製AIをプラットフォームに搭載しレベニューシェアを行うモデル、無人店舗ソリューションなどに当社のAIを組み込み、自然に利用が広がる組み込み型のモデルもございます。また、先ほどプレゼンテーションでお話したAI警備サービスなどのアップセルしていくなどもあります。進捗を測る指標としては、「ソリューション売上高」の成長率にご注目ください。ここが伸びていれば、現場AXが進んでいる証左です。
現在はまだ絶対額が小さいですが、まずは倍々ゲームで増やしていきます。将来的には全売上の30%を目指す事業の柱とし確実な収益貢献を実現します。

事業進捗と主要KPIについて

「Safie Trail Station」の受注・パイプライン状況を具体的に教えてください。また、第4四半期のスポット収益急増は、本製品の寄与によるものでしょうか。

「Safie Trail Station」は現在6,000台接続。非常に堅調です。特に大手小売チェーン様との商談が進んでおり、順次ロールアウトのフェーズに入っています。既設カメラ市場は規模が大きく、ホームセンター、スーパー、物流、工場と、パイプラインは豊富です。物理的な設置工程はありますが、確実にシェアを広げています。真の狙いはその先です。「クラウド化」だけでなく「AIの実装」。これが実現すれば、全く新しい価値が生まれます。

Q4のスポット収益については「Safie Trail Station」だけが要因ではありません。建設現場向けの高機能・高単価カメラのヒットや、グループ会社によるSI案件の増加など、複合的な要因です。重要なのは、特定の製品が売れたことよりも、我々の「提案力」が底上げされたことです。顧客の複雑な課題に対し、最適なソリューションを組み合わせて提供できるようになった結果だと自負しています。

AI量産化による単価上昇を目指すとありましたが、今期予想ではARRとカメラ台数の成長率が同率であり、単価上昇が見込まれていないように見えます。AI効果がカメラ単価の上昇として発現するのはいつ頃でしょうか。

ご指摘の通り、今期はAI量産によりソリューション売上高の倍増を計画しており、その体制も整っています。一方で、戦略製品である「Safie Trail Station」が非常に好評です。これは既設カメラをクラウド管理するサービスですが、あえて単価を抑え、大量のカメラを面で取りに行く戦略をとっています。原価構造が異なるため、単価が低くとも高い利益率を維持できるのが特徴です。したがって、高単価なAIソリューションと、低単価・大量導入のTrail Stationがミックスされるため、全社の「カメラ1台あたり平均単価」は横ばい、あるいは低下する傾向にあります。

我々は、建設現場のレンタルや小売のサービスなど商流が多様化しているため、単純な「カメラ平均単価」はKPIとして重視していません。我々が最重要視しているのは、「エンタープライズ1社あたりの顧客単価」です。1社に対してどれだけクロスセル・アップセルができているか、その総額の成長こそが肝要と考えています。