2019年11月12日にAWS Loft TOKYOで開催された品川区主催の「オープンイノベーションフォーラム 品川区|五反田バレー|AWS」にて、代表の佐渡島がパネルディスカッション登壇させて頂きました。
イベントのタイトルにあるように「オープンイノベーション」をメインテーマとし、基調講演①ではNEDO イノベーション推進部長の吉田剛さまより「日本の取り組みにおける課題について」を、基調講演②では、Creww株式会社 Accelerator Team/Managerの森浩一さまより「大企業とスタートアップ企業による協業~両社の上手な付き合い方」についてお話がありました。
スピード感とミッシングピースを持つ相手
セーフィーは今年2019年の秋に、キヤノンマーケティングジャパン、セコム、三井不動産CVCなど大手企業からの資金調達による協業を発表させて頂いたこともあり、このイベントでは9.8億円をご出資頂きリードインベスターであるキヤノンMJの、マーケティング統括部門 NVS企画本部 NVSエンジニアリング部 部長である寺久保朝昭さまと、セーフィー代表の佐渡島にて「実践者に聞くオープンイノベーションの成功/失敗の要因~スタートアップ、大企業、アクセラレータの目線から~」というテーマで、Crewwの森さまをパネラーとして、またもう1組を、京浜急行電鉄株式会社 新規事業企画室 主査である橋本雄太さま、株式会社NearMe 代表取締役社長 である高原幸一郎さまと、パネルディスカッション登壇させて頂きました。
パネルディスカッションで話があった内容をこちらで一部ご紹介させて頂きます。
Q:協業案ができた背景は?
キヤノンMJ 寺久保さま
経営会議に参加した時のスピード感、我々のような大企業にはないスピード感だった。
またキヤノンが経営計画で注力する事業のうち1つがネットワークカメラで、2014年からM&Aを実施し、ハードウェアはAXISCommunications社、VMS(映像管理システム)はmilestone社、映像解析ソフトウェアはBriefCam社と準備を進めてきた。
クラウドの部分がミッシングピースだった。2ヶ月という早い期間で意思決定ができた。
セーフィー 佐渡島:
これまで日本企業のハードウェアづくりは非常に素晴らしい性能だったがソフトウェアの強化が足りていないと感じていた。キヤノンGは、ワールドワイドで映像の関連会社を買収し、事業に大胆に取り組んでいるので一番組みたいと思っていた。
「IoT」は家から街までリアルなものを設置するということなので、どんな大企業でも1社だけでは完結できない事業。壮大な仲間づくりが必要だった。
両社にとって、自社に足りないミッシングピースを持っている相手と考えることができたと話しました。
Q:連携を進めるにあたって相手に配慮していることは?
セーフィー 佐渡島:
プロダクトをゼロイチで生みだし市場をつくる責任はベンチャー側に大きくあると考えている。
大企業も参画してもらえる、事業構想やVisionを語ることが大切。まずは「市場をつくろう」と巻き込み、グローバルスタンダードになっていくという夢を共有、Win-Winなプラットフォームを一緒につくっていくことを伝え続けている。
キヤノンMJ 寺久保さま:
お互いを理解するコミュニケーションを大切にしてきた。
事業部として利益をあげないといけない立場だけど、ベンチャーのスピード感や大企業にはない動きを壊してはいけないので、言いたいけど言えないジレンマもある。
ベンチャーを理解し、活かす株主でないといけない。
お互いに相手の立場を思いやり、密にコミュニケーションを取りながら方向がズレないよう合わせていく、「コミュニケーションが大切」だと語ります。
大切なのは「人と人」
Q:これからオープンイノベーションの取り組みをする人に向けてアドバイス
キヤノンMJ 寺久保さま:
最初に話したように、経営会議に参加した時のスピード感や大企業にない動きを感じて、佐渡島さんとならやっていけると思った。一番大切なのは「人と人」だと感じている。この人と一緒にやれたらもっといけると思えるか。
大手企業が戦略的に欲しいピースは必ずあるので、ベンチャー企業はそれを見つけてどんどん当たってきてくれればと大手は考えていると思う、またそうすることでお互いに成長できていく。
キヤノンMJ 寺久保さまと佐渡島で、このようなお話をさせて頂きました。
大手企業さまとの協業が増え、これからさらに具体的に各社さまとビジネスを加速していくタイミングに素晴らしい機会を頂き、また100名を超える参加者さまにセーフィーを知って頂くことができたイベントとなりました。
大企業とベンチャー企業との「オープンイノベーション」や「協業」などのテーマで登壇依頼がございましたらこちらよりお問い合わせください。