2019年4月19日(金)にセーフィーのパートナー企業さまにお集まり頂き、初のMeet UPイベントを開催しました。
日頃お世話になっているパートナー企業さまに、「今後の方向性をお話させて頂き、セーフィースタッフやパートナー企業さま同士の交流を深めて頂く機会をつくりたい!」と、パートナー企業担当が熱望しイベント企画が実現。
第一部では、パートナー営業本部長の鈴木より「セーフィーの現在の取り組みについて」、代表の佐渡島より「セーフィーの展望について」をお話し、
その後、4月より新設された”AIサービス開発部”の下崎・山谷がAIについて、そして第一部一番の目玉イベントとして、下崎・山谷、佐渡島、モデレータを広報の布井で、AIをつかった新サービスをテーマにトークセッションをさせて頂きました。
第二部では、新オフィスにて、パートナー企業さまとセーフィースタッフが気軽に交流できる会を設けさせて頂きました。
イベント当日の様子をレポートします。
「クラウドシェアNo.1」 これまでの振り返りと現在の取り組み
セーフィーのこれまでの歩みとしてサービス&プロダクト、大きなニューストピックスやメディア掲載情報、現在ご導入頂いている企業さま、販売台数の伸びについてなど、パートナー営業本部長の鈴木竜太よりお話させて頂き、実際の導入・提案事例も数例ご紹介しました。
鈴木:
(前略)
現在、大変ご好評を頂いて無料でお使い頂けるのサービスとして、ダッシュボードを利用したマルチビューアー機能で数十台のカメラを1画面で見ることができます。表示されるカメラ台数やウィンドウのサイズも直感的に操作できます。さらに、人数カウント(有料)機能、POSレジ連携サービス(有料)までもダッシュボード機能で管理できることになっておりカメラソフトだけで、なくお客様が使うビューアーへのこだわりも続けています。 (中略)
また、大きなニュースだと、実は2017年に30日プランが3,000円/月だったのを思い切って2,000円/月に金額を下げたことや、大手事業会社6社との資本業務提携による9.7億円の資金調達、クラウドカメラシェアNo.1を獲得したことなどがあります。 (中略)
2017年の1月頃には営業が2人しかいなかったんですが、少しずつ増え、現在では13名の営業メンバーが活動しています。
そして、今年は自分達で学んできた営業を体系化しパートナーのみなさまに包み隠さず全てをお伝えさせていただき、皆さまとビジネスを更に広げて行きたいと考えています。
後略)
現在進行形でたくさんのカメラメーカーにもセーフィーの対応が進んでいることや、他にもこんな機能がありますということで、POSレジ連携やエリアマスキング、WebRTCについてもお話させて頂きました。
「AIを提供へ」 代表 佐渡島が語る今後の展望
セーフィーのミッションとして掲げている「映像から未来をつくる」について、具体的に”どういうこと”なのか、”どうつくっていく”のかを、代表の佐渡島よりお話させて頂きました。
佐渡島:
(前略)
ありとあらゆる街中をすべてデータ化して世の中の効率を良くすることが我々のミッションです。
今は防犯カメラを安価で使えるというというところからスタートしていますが、最終的なゴールは、信号機の配列を変えて交通渋滞をなくし、社会コストを効率化するなど、「データ×データ」で世の中を良くしていこうと考えています。 (中略)
カメラを使って頂くと先があると我々は確信していますので、その先である未来を皆さまと一緒につくっていきたいと考えています。
そして、その先にあるのが「AI」と考えています。ようやくレジ連携、顔認証などそういった付加価値の高いオプションサービスをこれからどんどん出していきます。
2019年からはアプリケーションの部分に我々は投資していく予定です。 (中略)
世の中にはいろんなAIがありますが、セーフィーは1つ1つ課題を解決するAIを提供していきます。
(後略)
2019年は、顔認証サービスで入退管理が可能になるなど、顔認証、AI、解析技術、WebAPIを使ったサービスの実証実験や提供を進めていき、よりAIにフォーカスするということをお話させて頂きました。
リアルなデータで解決したい課題とは
ここからは開発者によるAIについてのお話です。
新しく開設したAIサービス開発部の山谷より「AI入門」について、取締役の下崎より「セーフィーのAI開発」についてをお話させて頂きました。
山谷:
(前略)
今ですね、第3次AIブームと言われていますが、今「AI、AI」と言われているのはディープラーニングの部分です。
研究者や専門家がコンピュータに対して処理の抽出の仕方を教えているのが学習。ディープラーニングは画像の教師データにタグをつけてコンピュータに放り込み、コンピュータ側で勝手に検出してもらっているんです。
しかも人間の目で捉えきれないような特徴の画像をピックアップするので爆発的に飛躍しました。 (中略)
機械に人間の知識を与え、訓練し教え込むことが「学習」、学習で得た知識を使い、未知のものを判断することが「推論」です。
余談ですが、パスワードを忘れた時に打ち込む歪んだ数字やトラックの画像はどれですかと選択するような質問も実はAIの学習を皆さんがお手伝いしていることなんです。 (中略)
AIはテックベンチャー、例えばグーグル、Facebook、Baiduのようにビッグデータをサービス事業者がディープラーニングを主導しています、なぜかというとデータをたくさん持っている方が有利なんです。
セーフィーは実は良質なデータを豊富に保有する事業者であると言えるんです。 (中略)
セーフィーが持っているデータはSNSであるような映えるデータではなくリアルなデータです。
このリアルなデータで直近に取り組もうと考えているのは飲食業や建設業の課題です。
(後略)
セーフィーの考えるAI開発とは
続いて「セーフィーが考えるAI」「セーフィーはAIをどう使っていくか」を取締役の下崎よりお話させて頂きます。
下崎:
(前略)
AIというとデータ集めたらなんでもできるように言われるが、我々はなんでもできるとは言いません。
ユーザーの現実持っている課題を解決、使えるものをつくっていくことにフォーカスします。 (中略)
ディスプレイがきれいかどうか、欠品していないか、人が見れば分かります。
動画解析技術を使って判断しなければならない課題が多いのかと思っていたのですが、課題を整理していくと、特定の時間や周期的に静止画を見て処理すればよい要望が多いことに気づきました。
「◯×(マルバツ)で判断できる課題」、今年はそこに注力していこうと考えています。 (中略)
アプリマーケットを開設するために、お客さまの声を聞きながら色々使えるアプリケーションをそろえていくために、パートナーの皆さまからのフィードバックも頂きたいと思います。ぜひご協力をよろしくお願いします。
「AI開発サービス部×CEO」トークセッション
トークセッションでは「AIについて」というテーマで、佐渡島、下崎、山谷に広報の布井が加わりお話させて頂きました。
布井:
単純なイメージ、AIはどんどん賢くなるというのが一般的に知られていると思うのですが、データを食べさせる量を単純に10倍、50倍にすると◯×(マルバツ)の精度は上がるのでしょうか?
山谷:
精度というよりもコンフィデンスと言われるAI側から見た自信、つまり信頼度を数値出力されるのですが、例えば50%とAIがそのコンフィデンスを出力した際、人間がが50%だったらOKまたはNGだよねと、いう判断を教えてあげる必要があります。学習させるデータ量を増やすことと併せて正しい推論に人が導く必要があります。
下崎:
お客さん固有のニーズに沿ったカスタマイズが必要になることも多いはずなので、自分でが◯か×か選んで教えてフィードバック返して、どんどん賢くできないかと考えています。
佐渡島:
セーフィーの強みはお客様の課題のある場所にカメラがあって顧客とデータがリアルタイムに繋がっているところです。
「家」「店」「街」まで映像を通じてつながることができます。
カメラ×クラウドシステムは、人の「見る、聞く、記憶する、話す、考える」機能を提供することで、社会課題をAIやアプリケーションで解決していくことができます。
自動運転に代表されるGPUをフル活用した難しい課題をAIで解決するよりも、人が負担課題と感じている些細な事を、誰もが簡単に解決できる手段をAI・アプリケーションで提供していくのがセーフィーのミッションです。
映像から未来をつくる、新しいプラットフォーム創りにチャレンジしつづけていきます。
ディスカッションの最後には会場の皆さまにご質問を頂き、回答する時間では数名の方からご質問を頂き、回答させて頂きました。
ご質問頂きました皆さま、ありがとうございました。
そして、第一部最後のイベントでは、ご参加頂いたパートナー企業さまから4社さまをセーフィーで独自に選出し、サプライズで表彰させて頂きました。
素敵なトロフィーもご用意しました。
ご参加頂きました皆さま、ありがとうございました!
新オフィスでコミュニケーション&「セーフィー」体感
第二部では今年1月に移転した新オフィスで、おしゃれなフレンチのケータリングやビールサーバーをご用意し、来客スペースのショールームや執務室のリラックススペースでお食事やお酒をお楽しみ頂きました。
ショールームに展示しているLTEを搭載した電源をさすだけで利用できるSafie GO(セーフィー ゴー)や360度カメラ、ピープルカウント、社内で実証実験中の顔認証なども実際の映像と共に体感頂きました。
お帰りの際には、セーフィーシャツをセーフィーバックに入れノベルティとしてお渡し。
ぜひご着用頂きたいという願いを込めて。
セーフィーはこれまで、クラウドカメラを「知って頂く」「ご利用頂く」というところに注力し、昨年(2018年)はクラウドカメラシェアNo.1(テクノ・リサーチ調べ)を頂きました。
今年(2019年)は、クラウドならではの「賢くなるカメラ」と成長するべく、AIや解析技術などとの連携開発を進め、ユーザーさまが必要な機能を自ら選択してご利用頂ける、アプリケーションのマーケットプレイスである「セーフィー アプリポータルサービス」をプロトタイプから進化させていきたいと考えています。
より皆さまが”かんたん”に使えるアプリケーションを展開してまいりますので、今後もご期待頂けると嬉しいです!
ご参加くださいました皆さま、貴重なお時間をありがとうございました。
今後ともお力添えのほど、よろしくお願いいたします。