セーフィーは、「映像から未来をつくる」というビジョンのもと、映像データを防犯用途だけでなく、遠隔での状況確認や異常検知・予測、更には映像解析による業務効率化などの様々なソリューションの提供を通じ、社会のために誰もが活用できる映像ソリューションを追求しています。ビジネスコンセプト「映像データであらゆる産業の”現場”DX」を体現することで、誰もが働きやすい社会の実現に寄与します。

概要

 今回ご紹介するのは、三井情報株式会社様(以下、「三井情報」)主催の「ダイバーシティWEEKs with Sustainability」(以下、「本イベント」)でのパネルディスカッションの内容です。三井情報は、『多様性を成長・イノベーションの原動力にする会社』として、2023年2月より「ダイバーシティWEEKs with Sustainability」を開催しています。本イベントは三井情報グループのDE&I (ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)方針を示すと共に、他社と自社の対話を通じて多様性の大切さを一人ひとりが自分事として捉え、日々の活動に活かしていくことを目的に、全グループ社員を対象として開催されます。

今回で第三回目を迎える本イベントは『一歩踏み出す、Action!』をテーマに開催され、三井情報 上席執行役員の渡邊様、同社経営企画室長の安藤様、当社経営管理本部本部長 兼 CFOの古田、サステナビリティ推進部長の中内の4名のパネリストで多様性のあるチームがもたらすメリットについてディスカッションしました。

左から渡邊様(三井情報)、中内(セーフィー)、古田(セーフィー)、安藤様(三井情報)

 

当社取り組みの紹介

当社CFO古田よりカルチャーを説明

まず最初に古田より、「多様性を活かすスタートアップの挑戦」をテーマに、当社の多様性に関する下記の要素などを踏まえながら、会社紹介をしました。

  • 失敗を恐れずチャレンジを奨励するセーフィーのカルチャー(企業文化)
  • カルチャーの一つに「異才一体」を掲げ、多様な価値観を認め、多様性を活かすチームづくりを大切にしている
  • カルチャーの一つに「迷った時はやってみる」を掲げ、お客様と現場に向き合い、失敗を恐れず施策を打ち続け、フィードバックを収集し、次の改善に反映することを大切にしている
  • 社内だけではなくベンチャー投資や多様な強みを持つパートナーと協働し、映像データの利活用を通じた社会課題の解決に取り組んでいる

 

多様なメンバーによる意見の摩擦の中から新しいアイデアやイノベーションが生まれることの重要さや、失敗することが成功に繋がる第一歩であることの重要さを、実際の当社経験にもとづきお話しました。

 

オンラインにてリアルタイムで視聴してくださっていた三井情報社員の皆様からは「多様なバックグラウンドの方が各々活躍されていると思いますが、社内コミュニケーションで工夫されている点はありますか?」「様々なバックグラウンドを持つ多様な人材が集まったからこそ、的確な分析、ニーズに合わせた開発などができたんだろうなと思いました」など、質問やコメントが多く寄せられました。

 

 

トークセッション

当社の取り組みの紹介後は、トークセッションです。パネリストとして三井情報 上席執行役員の渡邊様、安藤様、当社経営管理本部本部長 兼 CFOの古田、サステナビリティ推進部長の中内の4名で「多様性」をテーマにディスカッションしました。

パネルディスカッションの様子

 

渡邊様:創業から10年、今まで様々な苦労があったと思いますが、ビジネスの急成長に関して何が要因だったと感じますか?

 

古田:苦労は多かったですが、やはり新しいアイディアをすぐに諦めず、チャレンジし続けてきたからこそ実を結びつつあると思っています。生産人口の低下に伴うDXの必要性という社会情勢と各業界の「現場DX」を支援する当社サービスがうまく合致し、結果的にPMF(プロダクトマーケットフィット)が実現したと考えています。

 

渡邊様:短期収益と中長期的な目標を両立するバランスは更に難しいと思います。その辺りの苦労はこれまで何かありましたか?

 

古田:バランスの両立は今でも苦労していますが、目先の利益ばかりを追及してしまうと、新しいイノベーションが生まれづらくなってしまうと思います。日々の業務は山ほどありますが、持続可能な成長ができる中長期的な理想の姿を皆で日頃から共有していると、ブレずに皆で一丸となってそこへ向かうことができるのではないかと思います。中長期的な考えが組織全体に浸透していることは大切だと思います。

 

安藤様:コメントに寄せられた社員からの質問です。多様なバックグラウンドの人材が活躍されているとのことでしたが、採用の際、自社の文化にフィットする人材かどうかはどう見極められてますか?

 

古田:当社にとって、採用時のカルチャーフィットは重要な要素の一つです。採用面接では、候補者の方にこれまでの失敗経験や、どのように失敗を乗り越えたかを深掘りして伺うことがあります。その時に失敗を隠さず話してくれ、原因を「自分ごと化」して考えることができる方は、当社へのカルチャーフィットを感じます。カルチャーに紐づく質問をしっかりして見極めることを意識していますね。

 

安藤様:カルチャ―と関連したコメントで「カルチャー浸透の為、評価制度として入れこむのはいいアイデアですね!」という声も寄せられていました。カルチャーに関連した社員を称賛/評価する他の機会はありますか?

 

中内:人事評価や全社集会での表彰などを通じ、社員のカルチャーに即した行動を称える場面があります。また当社はサプライチェーンが長く複雑で、多くの部門の協働が事業成長の鍵になります。たとえば新規プロダクト開発には、商品企画やエンジニア、業務フロー設計、管理など多種多様な専門性の発揮が必要不可欠です。そうした面から、日常的に「異才一体」や「超自分ごと化」といったカルチャーを意識する機会に恵まれていると感じています。

 

古田:当社は事業規模からもチャレンジし続けなければ成長できない、そうせざるを得ない面があります。それに対して御社は様々な面で規律や標準化が整っている印象ですが、その中でも苦労されていることはありますか?

 

渡邊様:技術面やお客様対応を含め、部署ごとのチャレンジは進んでいると感じています。次のステップとしては会社全体でチャレンジしていくことです。既存の良さと、新しいことを取り入れて色々な面で輪を広げていくことが必要だと感じているので、是非今回のように輪を他社とも連携して広げていきたいと考えています。

 

 

コメント

パネルディスカッション後、三井情報の社員の皆様からは下記のコメントをお寄せいただきました。

  • 何か新しいものを生み出すにあたり、多くの失敗の中から1つ新しいものが出てくるという点、また、何かを実現するために失敗を許容する風潮を作ることが大切だという点がとても勉強になりました。
  • 中長期的な目標を見据えて仕掛けていき、諦めず継続して実践していく。という姿勢が大事だということを学び、大変有意義な時間となりました。
  • カルチャー浸透のために評価制度にそれを取り込むのは、経営方針とも合致していて、社員にとっても努力が報われることになるので、とても良いことだと思いました。
  • 「超自分事」というカルチャーが個人的に胸に響きました。

 

今後の展望

当社では、映像プラットフォーマーとして、SDGsの目標達成と持続可能な社会の実現に向け、注力して取り組む「サステナビリティ重点課題」を下記の通り定めています。その中で、私たちは「誰でもチャレンジできる未来をつくる」をS(社会)の項目として定めています。

 今回の三井情報との取組は、S(社会)の項目にある目標8の「働きがいも経済成長も」及び目標17の「パートナーシップで目標を達成しよう」に寄与すると考えています。新しいアイデアやソリューションを創出するためには、異なる価値観や経験を持つ社員同士の議論や協働などを通じて、一人ひとりモチベーションを高く持って働ける環境を整えることが必要不可欠です。両社はそうした考えから、異なる企業文化を持つ企業との協業は双方にとって学び多い環境提供の一助になると考え、実施を決定しました。

今後もセーフィ―は他社との協業を通じて、社員一人ひとりの働きがいと経済成長の実現のため、創造性が発揮され、イノベーションが創出されやすい環境の提供に努めてまいります。