現場と本社を映像で結び品質の向上・均一化を実現、社員教育にも活用

 クラウド録画サービスシェアNo.1(※1)のセーフィー株式会社(東京都品川区:代表取締役社長CEO 佐渡島 隆平、以下「セーフィー」)は、アエラホーム株式会社(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長 中島 秀行、以下「アエラホーム」)にてセーフィーが開発・運営するウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」が導入されたことをお知らせします。今回は、品質の向上・均一化の実現や社員教育への活用を目的に導入されました。

 

導入の背景

 建設業や物流業をはじめとした、時間外労働時間の上限規制に関する「2024年問題」への対応が急がれており、人手不足が課題となっている住宅業界でも例外ではない状態です。企業によっては、検査、進捗管理をはじめとする重要な行程の確認や判断を行う人材の不足、育成が課題に挙がることもありました。

導入の概要

 注文住宅をメインに業界で最先端の取組を進めているアエラホームでは、手持ちサイズで持ち運びができるウェアラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2」計10台の導入に至りました。現場数の多い長野、福島、盛岡エリアでの活用が多く、状況に応じて使用したい台数をエリアマネージャーから本社に連絡して手配を行っています。ベテラン社員が現場に移動せずとも遠隔から確認や指導が行えるようになりました。撮影した映像はクラウド上に録画されることから、リアルタイムに確認や指導が難しい場合も後から見返せるため、現場の状況を把握したり、マニュアルに沿った進捗管理が行われているかの確認が可能となりました。

 

取り組み①: 現場の遠隔管理

 カメラが遠隔地にいる現場監督の目の代わりとなり、進捗管理の精度を保ちながら効率化を進めています。例えば、上棟中にタブレット上の図面を見て、実際の収まりや高さが合っているかを検査する際に活用しています。屋根上などに上る場合に備え、身動きを考慮するため、撮影する際はカメラをヘルメットに取り付けて使用しています。また、断熱材が適切に入っているかなど、建物の内部の様子を目視しているかのように確認しています。上棟後には壁掛けや三脚など定点に設置して、現場の様子を把握しています。

 

取り組み②: 社員教育への活用

 特に新卒社員がひとり立ちして間もない時期や中途社員の方が入社した直後、社員が一人で現場に向かう際にカメラを持参し活用しています。現場到着時にカメラを起動し、検査などの目的があるタイミングで遠隔地にいる責任者やベテラン社員と映像・音声を介してやり取りしています。

 また、アエラホームが初めて取引する職人へのフォローアップにも活用しています。施工の細かな方法や得手不得手の分野は職人のスキルによりけりのため、遠隔地にいる社員と逐次確認や調整を行うことでマニュアル順守の徹底や施工の品質の担保をしています。

 

 

アエラホーム株式会社 生産本部 本部長 兼 工事部 部長 永原 大孝さまのコメント

 セーフィーのウェアラブルクラウドカメラで現場と遠隔地のコミュニケーションが円滑になりました。例えば、ベテラン社員が現場に出向けないときも遠隔から進捗管理が可能となり、品質の向上・均一化を実現できています。これまで、一部の社員に大きな負荷がかかる状況もありましたが、状況の解消にもなりました。また、現場での技術伝承については「目で見て盗む」部分も多く、社員教育が難しいという業界特有の課題に対しても、撮影された映像を活用した社員教育を開始しています。

 

(※1)テクノ・システム・リサーチ社調べ「ネットワークカメラのクラウド録画サービス市場調査(2022)」より、エンジン別カメラ登録台数ベースのシェア(56.4%)