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社員インタビュー
小山 貴士
学生時代はサッカー、バンド、アルバイトのほか、パチンコやパチスロに没頭する日々を過ごす。大学中退後、中小企業のホームページを制作するWebデイレクターとしてキャリアをスタート。その後、パチンコ・パチスロ開発会社へ転職し、遊技機開発におけるテストエンジニアとして、テストケースの作成・進捗管理などを担当。3年後、さらに別のパチンコ・パチスロ開発会社に移籍し、周辺機器の製品検証を中心に、企画・開発部門との調整・折衝、検証費用の予算管理などを行うQAエンジニアとして活躍。2021年10月、パチンコ・パチスロ以外の製品開発・QCDに携わることでキャリアの幅を広げようと考え、セーフィーに転職。入社後はQCDグループのQAエンジニアとして、「Safie Viewer(セーフィービューアー)」のモバイルアプリ、「Safie Manager(セーフィーマネージャー)」などの品質保証業務全般を担当。(所属部門・役職はインタビュー時のものです)
パチンコ・パチスロ開発会社でテストエンジニア、QAエンジニアとしてのキャリアをスタートし、現在はセーフィーのQCDグループで様々な製品の品質保証に携わっている小山さん。セーフィーに転職を決めた理由は、一緒に働いてみたいと思える人が多かったことに加え、製品の品質向上に関して上流工程から携われる環境があったことが大きいと言います。今回のインタビューでは、小山さんのこれまでのキャリアを振り返ると共に、QAエンジニアとして開発プロジェクトの上流工程で行っている業務の詳細やQCDグループの雰囲気、セーフィーで品質保証の仕事に携わる魅力・メリットなどについてお聞きしました。
自分の意思で動けない環境に物足りなさを感じたことが転職の動機に
小山さんのセーフィー入社以前のキャリアについて教えてください。
大学中退後、市の助成金でIT人材を育てる事業に参画していた会社へ入社し、中小企業のホームページを制作するWebディレクターの仕事を始めました。しかし、その後、助成金が打ち切られ、業績悪化で所属部署が解散することになってしまったため、学生時代から好きだったパチンコ・パチスロの開発会社に転職しました。
その会社では品質管理部門のテストエンジニアとして、テストケースの作成や進捗管理などを担当していましたが、品質管理部門が閉鎖されることになったタイミングで、先に転職していた先輩に声を掛けていただき、別のパチンコ・パチスロ開発会社に移りました。
3社目の会社では遊技機本体ではなく、コインサンド(玉・メダルの貸出機)やデータカウンター(ゲーム数・大当たり履歴などのデータを表示する機器)といった周辺機器製品の検証を担当として、企画・開発部門の担当者とともに、開発の上流工程から品質管理や検証・テストの提案を行うQAエンジニア的な立ち位置で仕事をしていました。この会社で3年ほどキャリアを積んだ後、2021年10月からセーフィーで働いています。
3社目のパチンコ・パチスロ開発会社から転職しようと考えられた理由・きっかけについて教えてください。
部署異動が大きかったですね。先ほどもお話した通り、最初は周辺機器製品の検証部門で仕事をしていたのですが、そこでの実績が認められたことで遊技機本体の品質管理部門に異動することになりました。周辺機器の部門では企画・開発部門の社員との距離が近かったため、上流工程から一緒になって検証を進めていましたし、製品開発そのものに関わるような提案もできるなど、仕事の裁量が大きく、自由に働くことができる環境だったのです。
しかし、異動先の遊技機本体を扱う品質管理部門では、QAというよりもテストのみにフォーカスする仕事が多くなりました。リリース後のアップデートがしやすい周辺機器に対し、パチンコ・パチスロの筐体そのものは法律上、アップデートすることができないため、開発スタイルそのものが大きく違うことは理解していました。ですが、開発との距離が遠くなりテスト中心の業務に物足りなさを感じるようになったことも事実であり、転職を考える直接的なきっかけとなりました。
セーフィーの社員は皆、自分の会社や仕事のことを楽しそうに話していた
どのようなポイントを重視して転職先を探されたのでしょうか?
パチンコ・パチスロは、一部のファンの方々を楽しませることはできますが、社会や世の中に広く貢献できる仕事だとは言いづらいものだったので、次の会社ではパチンコ・パチスロ以上に「広く社会に貢献できる仕事をしてみたい」という思いが強かったですね。また、前職で周辺機器の検証に携わっていた頃のように、製品品質の向上に関して、製品開発の上流工程からプロジェクトに参加できる環境で働きたいとも考えていました。
最初にセーフィーを知ったとき、どのような印象を持っていましたか?
転職エージェントからの紹介でセーフィーを知り、おもしろそうな会社だなと思ってホームページやエンジニアブログを読んでみたところ、エンジニアの皆さんが自由かつ楽しそうに働いている様子が手に取るように伝わってきたんです。セーフィーのような会社であれば、窮屈な制約に縛られることなく、担当者一人ひとりが自分で考え、自分の意思で仕事を進められるのではないかと思い、エントリーすることを決めました。
実際に面接・選考を受けたときに感じたことを教えてください。
一次・二次・最終、すべての面接を通して僕の話をしっかり聞いてくれたことが印象に残っています。また、面接を担当する社員の皆さんが、セーフィーのビジネスや社風、自分の仕事のことを非常に楽しそうに話していたので、すごく職場環境がいいんだろうなと感じました。面接・選考と合わせてホームページで公開されていたSafie Deckも読んだのですが、失敗した人を責めるような文化ではなく、新しいことにも前向きに挑戦できる環境がありそうだと思いました。
選考全体を通じて、とにかく感じのいい人が多く、一緒に働いてみたい人が多かったこと。さらには製品の品質向上に向けて上流工程から関われる環境があったこと。最終的にはこの2つのポイントがセーフィーへの入社の決め手になりました。
製品のさらなる品質向上を目指してシフトレフトへの移行を推進中
小山さんがセーフィーのQCDグループで担当されている業務について教えてください。
Safieカメラ用のビューワーである「Safie Viewer(セーフィービューアー)」のモバイルアプリや、Safieカメラ用の統合管理ツール「Safie Manager(セーフィーマネージャー)」などを中心に、様々な製品・サービスの品質を担保する業務を担当しています。テストケースの作成や進捗管理はもちろんですが、製品開発の要件定義フェーズからプロジェクトに参加することで、開発の初期段階から様々な形で品質を高めるための取り組みを行っています。
製品開発の要件定義フェーズからプロジェクトに参加されているとのことですが、そのフェーズでは具体的にはどのような仕事を行っているのですか?
セーフィーの製品・サービスは互いに影響し合っている部分が大きいため、「このままの仕様で開発すると別のプロダクトに影響が出てしまう可能性がありませんか?」「二つのプロダクトの間で機能が被ってしまうことになりませんか?」といった感じで、メンバーが見落としがちではあるものの、そのまま進めてしまうと製品や機能に大きな影響を及ぼす可能性のあるポイントや課題点を指摘し、改善や変更を促すような役割を担うことが多いです。
また、製品開発の大まかなスケジュールを把握した上で「どの段階でテストを挟み込むか」「どの機能からテストを行うべきか」といった内容についても、開発プロジェクトの中で提案し、開発メンバーと相談しながら決めていきます。
製品開発が終わった後にテストをする、というわけではないのですね。
品質保証の世界では、従来のように開発サイクルの後工程(シフトライト)でテストを行うのではなく、なるべく前工程(シフトレフト)でテストを行うことが製品・サービスの全体的な品質の向上につながると考えられています。そのため僕たちQAエンジニアとしては、開発サイドに対し、一部の機能だけを先行してテストするスケジュールや、機能ごとにタイミングを分けてテストを行うスケジュールを提案することも珍しくありません。
たとえば「Safie Viewer(セーフィービューアー)」のモバイルアプリは月1でアップデートを行っていますが、影響範囲の大きい機能やテスト工数のかかりそうな機能に関しては、リリースの前々月からテストを先行させるようなスケジュールを組んで対応しています。
セーフィー入社から1年以上が経ちましたが、印象に残っている仕事などはありますか?
QAエンジニアにとっては、担当した製品・サービスが問題なくリリースされ、リリース後も何も起こらないことが理想です。そのため派手なエピソードはほとんどないのですが、「Safie Manager(セーフィーマネージャー)」のシングルサインオン機能の開発プロジェクトに参画し、その年のSafie day(全社総会)で表彰されたことが印象に残っています。僕だけが表彰されたわけではなく、プロジェクト単位での表彰ではあったのですが、これまで表彰などに縁がない環境だったので、セーフィーに来たことで「良い仕事をして良い製品を出すと、様々な人に讃えてもらえる」という経験ができたことは本当に嬉しかったです。
未完成の組織だからこそ、自分のやりたいことに挑戦しやすい環境がある
QCDグループの雰囲気や風土についてはいかがですか?
品質保証やQAエンジニアの仕事は、相手にとって面倒なことや都合の悪いことを指摘しなければならないときもあります。そのせいかどうかはわかりませんが、QCDグループには人当たりのいい人が揃っています。簡単に言えば「この人が言うなら仕方ないか」と思ってもらえるようなキャラクターの人が多いんです(笑)。また、QCDグループだけに限った話ではありませんが、何かを目指した上での失敗については寛容な雰囲気があると思います。「失敗の経験は次に活かしてくれればOK!」みたいな感じですね。
セーフィーに入社して成長できたこと、身に付いたスキルなどがあれば教えてください。
開発期間が短い製品を担当していることもあり、仕事の取捨選択、仕事ごとの力の掛け方については、かなり意識して取り組めるようになったと感じます。また、開発プロジェクトに対して「品質保証の立場からの提案と説明を行い、合意を得る」というタイプの仕事を任されることが多くなったので、自分や部署の考え方を周囲の人たちに伝えるスキルが高まってきたなと感じます。
他社ではなく、セーフィーで品質保証やQAエンジニアの仕事をする意義・メリットはどこにあると考えていますか?
社会や世の中に広く貢献できるポテンシャルを秘めた製品・サービスの品質保証に関われることが大きいと思います。その一方、QCDグループは、品質保証の部署として未完成で整っていない部分が多いことも確かです。だからこそ、良くも悪くも自分のやりたいことに挑戦しやすい環境があると言えます。たとえばQAエンジニアでもテストエンジニアでもなく、テストの自動化を専門に手掛ける自動化エンジニアとしてのキャリアを歩むことも可能です。もちろん長く働いていく中で、品質保証以外の分野にチャレンジしたくなった際には、営業や企画、開発といった別部門の仕事にチャレンジできる環境も整っています。
今後、小山さんがセーフィーで成し遂げたいこと、夢や目標があれば教えてください。
一般的に認知され、多くの人たちの生活の中で必須となるようなプロダクトを世に出してみたいです。また、QAエンジニアのコミュニティで注目されるような取り組みを形にすることで、セーフィーの品質保証やQCDグループのプレゼンスを上げていきたいと考えています。
さらにミクロなところでは、グループ内での品質基準策定やキャリアパス策定にも取り組んでいく必要があると考えています。品質保証経験者の方の活躍にも期待していますが、その一方で品質保証未経験者の方のキャリアも引き上げられるような組織を作っていきたいですし、僕自身も後進の育成ができるような立場に成長していきたいと考えています。
セーフィーに興味を持っている方、セーフィーで品質保証やQAエンジニアの仕事にチャレンジしたいと考えている方へのメッセージをお願いします。
転職して1年以上が経ちますが、後悔することもなく楽しい日々を過ごせています。開発環境も素晴らしいですし、一緒に働いている人たちもいい人たちばかりです。先ほどもお話しした通りですが、自分の意思さえあればやりたいことに挑戦できますし、自分の意思で仕事を作っていける会社でもあります。兎にも角にも「働く人にとって素晴らしい環境がある」ということだけはお伝えしておきたいですね。
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