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社員インタビュー

Device Engineer

誰もが手軽にソリューションを生み出せる映像プラットフォームをつくりたい

開発本部 第4開発部
コアデバイスグループ グループリーダー

楊 瓏燊

中国の大学でソフトウェアエンジニアリングを専攻。大学卒業後、日本の技術者派遣会社への就職を機に来日。日系自動車部品サプライヤーにてカーナビ開発を担当。中国系ソフトウェア会社の日本法人へ転職し、カーオーディオの開発に携った後、日系完成車メーカーではカーインフォメーションの企画・開発管理、ソフトウェア開発会社ではSSDコントローラーのファームウェア開発を経験。IoTや通信、映像、Webなど、将来性の高い技術領域へのシフトを目指し、2018年10月、セーフィーへ転職。入社後はSafie Pocketシリーズを中心とするプロダクト開発領域で活躍。現在はコアデバイスグループにて、Safieのサービス全般に関わるデバイス基盤技術の開発を担当する。趣味はキャンプとスノーボード。(所属部門・役職はインタビュー時のものです)

組み込み系エンジニアとしてカーナビ、オーディオ、インフォメーションシステムといったクルマの車載製品やSSDコントローラーの開発に携ってきた楊さん。2018年にセーフィーへジョインした後は、Safie Pocketシリーズの開発に携わり、現在はサービス全般に関わるデバイス基盤技術の開発をリードしています。今回のインタビューでは、楊さんのエンジニアキャリアやセーフィーへの転職経緯について振り返るとともに、この4年間で得たエンジニアとしての成長実感とやりがい、働く上で大切にしているカルチャー、今後のビジョン・目標などについて詳しく伺いしました。

IoT・通信・映像など、将来性の高い技術領域へのシフトを目指して転職を決めた

楊さんのセーフィー入社以前のキャリアについて教えてください。

母国である中国の大学でソフトウェアエンジニアリングを学び、新卒で日本のエンジニア派遣会社に入りました。その会社の主な派遣先は日系の大手自動車部品サプライヤーでした。当時は「クルマと言えば日本だ」というイメージもあったので、日本で働いて日本の技術を学びたいと考えました。

この会社でカーナビの開発を3年ほど担当した後、中国系ソフトウェア会社の日本法人に転職し、カーオーディオの開発に携わりました。私は日本と中国の開発チームをつなぐブリッジエンジニアを担当したほか、プロジェクトのリーダーも任されていました。

その後、日系の完成車メーカーに転職し、カーインフォメーションシステムの企画と開発管理を経験しましたが、半年ほどでソフトウェア開発会社に転職しました。この会社には3年ほど在籍し、SSD(Solid State Drive)コントローラーのファームウェア開発プロジェクトでチームリーダーを担当していました。

3社目の完成車メーカーを半年で退職された理由について教えていただけますか?

完成車メーカーで担当していた企画や管理だけの業務は、自分のやりたかった仕事とは少し違うなと感じたのです。私としては製品やサービスを「自分で開発している」と実感しやすい職場や、エンジニアとして高度な技術力が身に付く環境で働きたいと考えていたので、ソフトウェア開発会社への転職を決めました。

SSDコントローラーの開発をしていた4社目の会社からセーフィーに転職した経緯について教えてください。

勤務の関係で、日本に来てから様々な地方を転々としていましたが、30歳を過ぎた頃から「今後のキャリアも見据えた上で長く暮らせる場所で働きたい」という思いが強くなり、東京の会社に転職しようと思ったのが最初のきっかけです。

また、それまでは組み込みエンジニアとして、クルマやSSDといった特定分野の製品開発に携っていましたが、IoTや通信、映像、Webなど、将来性の高いメジャーな技術領域にシフトしたいと考えていたことも転職理由の一つでした。

カメラ・クラウドを活用した映像サービスは日本でも必ず成長すると思った

最初にセーフィーを知ったきっかけについて教えてください。

エンジニア向けの転職サイトで知りました。その後、セーフィーが主催するエンジニア向けイベントに参加したときに、自分がシフトしていきたいIoT、通信、映像、Webといった技術領域すべてにアプローチできる環境があることがわかり、興味を持ったんです。また、小さな会社でありながら、自社でプロダクト開発を行っていることにも魅力を感じました。

セーフィーのビジネスや製品・サービスに関しては、どのような印象を持ちましたか?

将来的に有望な業界なので、セーフィーも必ず成長するだろうと思いました。2018年当時の日本では、まだセーフィーが展開するような映像プラットフォームに関連するビジネスやサービスが流行っているとは言えない状況でしたが、すでに中国では巨大な産業に成長していたので。
日本はもちろん、世界中のどんな国でも成長が期待できる業界だと思いました。

面接・選考を通して印象に残っていることはありますか?

入社時の選考で、ホワイトボードを使った技術試験やコーディングテストを受けたことが印象に残っています。このような実技選考を受けたので、「技術的にもしっかりした会社」という認識を持つことができました。また、面接では会社の背景やビジネスの仕組みに関する説明も受け、業界内でもいいポジションにいる会社だとわかったので、自信を持って入社を決められました。

様々な技術を組み合わせてセーフィーでしか作れないプロダクトを生み出す

セーフィー入社以降は、どのようなサービス・プロダクトの開発を担当されてきましたか?

入社から2年くらいの間は「Safie Pocket(セーフィー ポケット)」や「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」といったプロダクトの開発に携っていました。その後は会社の成長に合わせて、Safieの様々な対応デバイスに応用できる基盤技術の開発に軸足を移しています。

最近ではエッジAIカメラ「Safie One(セーフィー ワン)」のエッジアプリのSafieのプラットフォームへの搭載とデプロイ、エッジアプリの動作管理を担うエッジアプリのフレームワーク開発、さらにはWebRTC、ローカル配信、録画バックアップ改善など、様々なデバイスコア機能の拡張と改善を担当しています。

様々な業務を担当されていますが、とくに印象に残っている仕事はありますか?

個別のプロダクトというよりはSafieのデバイス基盤全般です。「Safie Pocket2」を開発していた当時は、まだ会社が小さかったこともあり、自分が中心となって開発をリードしていました。その頃に開発したデバイス内部で一つひとつの機能をモジュール化できる仕組みは、直近の「Safie One」の開発を経て、現在のSafieのデバイス基盤にも引き継がれています。そのような意味では、長年かけてSafieのサービスを支えるデバイス基盤技術を育ててきた自負はあります。

セーフィー入社以前は車載製品やSSDの開発を担当されていましたが、映像分野の製品やサービス、プラットフォームに関わる開発にチャレンジするにあたり、技術的なハードルを感じることもあったのでしょうか?

Safieのデバイス周りの技術のほとんどは、オープン化されているもので構成されています。そのため、単純な技術面に関して言えば「この人じゃなきゃできない」といった意味での難しさはありません。ただし、Safieは多種多様なカメラ・デバイスに対応するサービスです。製品それぞれの特性やベンダー独自の仕様を踏まえた上で開発を進める必要があり、そのような面で難しさを感じることは多いですね。

そのような仕事の難しさが、やりがいやおもしろさにもつながっているのでしょうか?

先ほどお話ししたようにSafieを形作っている個々の技術は「研究所でしか作れない」というほど特殊なものではありませんが、様々な技術を組み合わせることで、ここででしか開発できない製品・サービスを生み出せる点におもしろさがあります。

特定領域の専門技術を高め、ひたすらコーディングしているだけの仕事では物足りないですからね。私にとっては様々な技術を使ってゼロからプロダクトを開発したり、プラットフォームを育てたりする仕事の方がやりがいを感じられます。

今後はさらに多くの外部ベンダーの技術を積極的に取り込んでいくフェーズに入ります。多様な技術を吸収し、いかにして製品やサービス、プラットフォームに活かしていくかを検討する必要がありますが、そんな仕事ができること自体が楽しいんですよね。

プロダクトをトータルで生み出すためのマネジメント能力を高めていきたい

先ほどお話しいただいたこと以外に、セーフィーでエンジニアとして働く魅力・メリットがあれば教えてください。

今のセーフィーには、プロダクト開発とプラットフォーム開発の双方にチャレンジできる環境があります。プロダクト開発では、業界やユーザーの課題から技術にアプローチできます。プラットフォーム開発では、様々な先進・先端技術、研究内容を、いかにしてプラットフォームに取り込み、発展させていくかを考えていく仕事ができます。セーフィーは業界的にも素晴らしいポジションにいるので、「映像プラットフォームを作る」という仕事に興味が持てる方であれば、やりがいの大きい仕事ができると思います。

今後、楊さんご自身はセーフィーでどんなことにチャレンジしていきたいですか?

Safieを映像のプラットフォームにすることで、「誰でも」「手軽に」「速く」カメラやIoTデバイスを用いたソリューションを作れる世界にしたいです。そして、そのような世界を実現するためにも、私自身がシフトしていきたい各技術領域でマスターになることを目指していますし、組織をまとめ、プロダクト開発の管理ができるようなマネジメント力も身に付けていきたいと考えています。

単純な開発プロジェクトの管理という観点で言えば、セーフィー以前の会社でも様々な経験を積んできました。ただし、プロダクトの企画段階から関わり、開発後の販売やカスタマーサービスまでを含めた広い視点を持って開発に携ったのはセーフィーが初めてです。今後は、プロダクトをトータルで生み出すためのプロジェクト管理能力を高めていきたいと考えていますし、組織や人材を育てることにも注力していきたいです。

セーフィーの7つのカルチャーの中で、とくに楊さんが意識しているもの、体現しているものがあれば教えてください。

「夢を語りまきこみやりきる」と「迷った時はやってみる」の二つです。

「夢を語りまきこみやりきる」については、日々の仕事の中で自分のビジョンを周囲の仲間に共有すること、さらに仲間のビジョンを聞いた上で自分のビジョンを修正していくことを心掛けています。互いのビジョンやイメージを共有し、擦り合わせていくことが仕事をスムーズに進めると思っています。意識しているというよりは、体に染み付いているカルチャーと言えるかもしれません。

失敗を恐れるよりはチャレンジした方がいいですし、失敗そのものが物事を前進させるための重要な材料になると考えているので「迷った時はやってみる」も重視しています。また、失敗をより良い材料にするためにも、常に仕事を前倒しで進めるように意識しています。スケジュールよりも前倒しで仕事を進めておけば失敗してもリスクも減らせますし、何も起こらなければ早く家に帰れますからね(笑)。

最後になりますが、セーフィーに興味を持っている方々へのメッセージをお願いします。

セーフィー自体は小さな会社ですが、プロジェクトの大半は多くの人と一緒に進めていく必要があります。そのため、「何でも一人でやってきた」という人よりは、多人数での開発に慣れている人の方が向いていると思います。

また、私自身は多少頑固なところもありますが、人と話すことは大好きなんです。仕事のことでも雑談でもいいので、楽しく会話ができる人と一緒に仕事をしたいと思っています。みんなで一緒に「映像のプラットフォームを作る」というビジョンに向かって頑張っていきたいですね。

セーフィーでは一緒に未来をつくる仲間を募集しています。

インタビュー時点の募集職種です。

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