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社員インタビュー

Product manager

グローバルな視点で海外へプロダクトを届ける。 少数精鋭チームのフルスタックPdM。

企画本部
グローバル&サービス企画部
部長

吉田 周太

大学卒業後、大手総合家電メーカーに入社。コンシューマー向け製品の開発に携わり、約5年間にわたりAndroidスマートフォンの商品企画を担当。プロダクトのコンセプト立案から仕様設計、販売戦略の策定まで幅広い業務を経験する。その後、IT系メガベンチャーに転職し、モバイルゲーム事業の責任者として企画・運営に携わるとともに、部長として組織マネジメントも担当。さらに通信事業者では新規事業開発に従事し、事業企画から推進までを一貫して担う。2022年、セーフィーに入社。現在はグローバル&サービス企画部 部長としてグローバル市場における商品展開を統括し、海外展開におけるプロダクトマネジメントを牽引している。(所属部門・役職はインタビュー時のものです)

「世の中の課題を解決し、より広く世界に影響を与えたい」と語る吉田さんは、総合家電メーカーでのものづくりからキャリアをスタートさせ、IT系メガベンチャーや通信事業者といった大手企業で商品企画、新規事業開発、組織マネジメントに携わってきました。スマートフォン開発や5G領域の経験を通じて培った経験を武器に、2022年にセーフィーへジョイン。現在はグローバル市場におけるプロダクト展開を担当し、ベトナムをはじめとした東南アジア市場での事業推進に尽力しています。今回は、吉田さんがセーフィーに入社した背景から、グローバルPdMとして感じているやりがいや今後の展望まで、幅広くお話を伺いました。

世の中の課題を解決して、より幅広く世界に対して影響力を与えたい

セーフィー入社以前のキャリアついて教えてください。

新卒で大手総合家電メーカーに入社しました。シンプルに「ものづくりがしたい」という思いと、自分が作ったものが世界中で使われている姿を見られること、人々の生活を豊かにし、日常にプラスの価値を与えたいという想いから、コンシューマー向け製品に携わる道を選びました。
入社後は約5年間、Androidスマートフォンの商品企画業務に従事し、プロダクトのコンセプト策定から仕様決定、販売戦略の立案まで幅広い業務を経験しました。
その後、インターネット関連企業に転職し、事業責任者としてモバイルゲームの企画・運営に携わりました。並行して企画部門のグループリーダーや部長として組織マネジメントも経験しました。
さらに通信事業者では、新規事業の立ち上げを担当し、事業企画から推進まで携わっていました。

セーフィーに興味を持ったきっかけは?

通信事業者での経験を経て次のキャリアを考える中で、これまで携わってきたのはtoC領域やエンタメなど、人々の暮らしをプラスにする、いわば「ゼロをプラスにする」ようなプロダクトでした。
ちょうどプライベートでは結婚し、子どもが生まれる時期でもあったので、今後自分が世の中にどう関わっていくかを改めて考えました。
そのとき「世の中の課題を解決し、より広く社会に影響を与えられる仕事がしたい」と思うようになりました。そんな中で、セーフィーという会社も一つの選択肢として意識するようになり、転職活動を進めました。

セーフィーに転職を決めた理由は?

スマートフォン開発の経験や、通信事業者での5G関連の取り組みが、セーフィーの映像事業と非常に親和性が高いと感じたことが大きな理由です。
最終的な決め手は、最終面接での出来事でした。セーフィーが上場する前日の夜、会社全体が慌ただしい雰囲気の中でオフィスに伺いましたが、社長の佐渡島さんが2時間ほどかけて私の話にじっくり耳を傾け、興味深そうに深掘りしてくださったんです。
「ぜひうちに来てほしい」と熱意を持って伝えていただき、自分を本当に必要としてくれていると感じ、シンパシーも強く感じたことから入社を決めました。

お客さまの現場課題をいかに解消していけるか、そのためのソリューションってどうやって作るのか

どのような業務を担当していますか?

主に、国内で販売している商品やこれから販売予定のものを含めた商品ラインナップの海外展開を担当しています。
具体的には、言語対応や現地法規制に準拠するための仕様実装、現地法人からの要望を受けて国内の開発チームと連携し対応を進めるなど、営業支援から開発PMまで幅広い業務を担っています。
例えば、現地の無線法や電波に関する法律に適合した仕様にカスタマイズする必要があるため、そうした対応を行っています。また、実際に商品を海外へ輸出するための手続きも担当しています。日本国内からの輸出許可の確認や、現地での輸入・販売に問題がないかの調整も含まれます。

特にベトナムでは、現地法人のメンバーが主に対応を進めていますが、そのために必要な情報提供や問い合わせ対応などは私が担当しています。
さらに、セーフィーベトナムのメンバーとはほぼ毎日ミーティングを行っており、基本的な商品ラインナップの提供だけでなく、お客様の現場課題をどのように解決できるか、そのためのソリューション設計についても議論を重ねています。
既存製品の導入にあたっても、現場で注意すべきポイントや、どのカメラ・どの機能でどこまで実現できるのかなど、現地メンバーと密に連携しながら進めています。

海外市場においてセーフィーの強みはなんだと思いますか?

海外だからといって特別なことはまだそれほどないと感じていますが、プロダクトとしての強みはやはり「クラウド録画」の部分だと思います。
特にベトナムやタイといった東南アジア市場では、大規模な初期投資が難しく、資金的に余裕がないお客様も多いと感じています。そうしたお客様に対して、レコーダーが不要で、カメラ1台・2台から導入できる現場監視や現場の見える化を実現できる点は、大きな強みだと考えています。

さらにもう一点挙げるなら、クラウド録画を基盤としていることで、APIやSDKを活用したセーフィー以外の他社システムとの連携・拡張性が挙げられます。
海外では、サードパーティベンダーとの連携を進めながらサービスを拡大していきたいと考えており、お客様への価値提供をより広げる上で、この拡張性は強みになると感じています。

海外市場向けのプロダクト展開における、最大の課題は何ですか?

現時点では、海外で提供できているのはベーシックなクラウド録画サービス、つまり「遠隔で映像が見られる」という基本機能にとどまっています。
また、現地法人のメンバー数がまだ非常に限られているため、大量の案件をさばく体制が整っていません。どちらかと言えば、少数精鋭で個々のお客様企業に深く入り込み、コンサルティング的な提案をしていくスタイルで展開しています。

ただし、そうした提案を支える「武器」となるソリューションがまだ十分ではないと感じています。
顧客の課題にしっかりと刺さるようなソリューションを、既存製品のカスタマイズや新しい方法で提供していく必要があると考えています。営業が信頼関係を築いても、最終的に私たちが提供できるプロダクトのアウトプットが不足していては十分な価値提供ができません。
その解決策の一つが、クラウド録画ならではの拡張性を活かし、より柔軟に顧客の課題に応えていくことだと思っています。

現在、海外展開を進める上で注力している戦略や市場はありますか?

注力している市場は「製造業」です。
特に現地法人のあるベトナムでは、製造業がGDPの約2割強を占めており、非常に大きな存在感を持っています。日系・韓国系企業がサプライヤーとして現地に工場を構えるケースが多く、この分野はボリュームとして大きな可能性があると感じています。
また、ベトナムで製造した製品を海外に輸出する前提で設計された工場では、税務上のインセンティブを受けられる代わりに、監視カメラの設置が求められる場合があります。そうした要件に対し、セーフィーのカメラを導入いただくことでインセンティブを享受しつつ、必要要件を満たすご提案が可能です。このような市場にしっかりアプローチすることに注力しています。

具体的な価値提供のポイントとしては、工程管理の見える化や生産ラインの機器点検の効率化などが挙げられます。
特にDXが進んでいない現場において、カメラ1台を設置するだけで稼働状況の可視化や異常発生の迅速な振り返りが可能になる点は好評をいただいています。
こうした製造現場の課題に対し、セーフィーのプロダクトをしっかりと提案し続けることで、海外市場を着実に開拓できるのではないかと考えています。

ベトナム法⼈のメンバー達

いかにカバー範囲を広く持って推進できるか、最大公約数の解を見つけ出せるか

日本市場と海外市場で、プロダクトマネジメントの違いを感じる部分は?

国内向けのプロダクトマネジメントに関しては、プロダクトごとに部門が分かれており、担当領域を明確に分け、専門性を高めながら価値を高めていくスタイルが主流だと感じています。
一方で海外向けの商品については、ベースとなる部分は国内で既に作られているものの、実質PdMは私一人しかいない状況です。そのため、すべての商品について自分が責任を持って海外展開を推進する必要がある点は、国内とは大きく異なります。
全てのセーフィーのプロダクトをいかに海外市場に適切に届けていくか、自分自身が全体を俯瞰して動くことが求められています。

例えば、海外ベンダーとシステム連携を行う場合、私はこれまで主にデバイス担当だったため、APIやSDKによる外部システムとの連携に関してはあまり触れる機会がありませんでした。
しかし、海外展開では「どのAPIを使えばよいか」「連携時にどんな制約があるか」といった知識も必要になりますし、特別なUIを備えたプランを提供する際にはSafie Viewer(セーフィー ビューアー)の知識やサーバー・インフラの知識も求められます。
いわばフルスタックPdMのような形で、どこまで広くカバーできるかが問われるのが、国内市場との大きな違いだと実感しています。

海外市場向けの販売戦略を立てる上で、どのようなやりがいがありますか?

グローバル担当チームは現在、少数精鋭のメンバーで構成されています。PdMは私一人、営業やオペレーションも限られているという状況ですが、その分、非常に密度の高いコミュニケーションが取れていると感じています。
基本的に、日々の会話の中で物事が決まる。情報の信頼性が高く、すぐにアクションにつなげられる。このスピード感と密な連携は、グローバルチームならではの魅力だと思っています。

一方で、現地からは特化した要望が来ることも多いのですが、実際に提供できるプロダクトは国内で作られたものをベースに展開していく必要があります。
その中で、「今、セーフィーが現場の要求に応えられる最適解は何か」を見極め、既存のプロダクトの組み合わせやちょっとした拡張で最大公約数的な解を導き出し、提案・実行していく必要がある。
その難しさと面白さを日々感じています。


尖った課題に対して、一から専用のものを作るのではなく、今持っている手札の中からいかに勝負できるか。
これは国内市場ではなかなか得られない経験ですし、逆に「海外専用のオリジナルプロダクト」を作るだけでも味わえない面白さだと思っています。
現場の理解をいかに深め、今ある資産の中から最適な選択肢を導き、素早く動いていく、そんな働き方にやりがいを感じています。

グローバルチームの文化やチームの雰囲気について教えてください。

まず、若いメンバーが多いですね。セーフィー全体としても比較的若い会社ですが、特にグローバルチームやベトナムのメンバーは全員私よりも年下で、アグレッシブに動けるメンバーが揃っています。
国内で注目されていた人材がそのまま海外展開を担当しているケースも多く、会社としても海外に人材投資をしていることを実感します。
そうした優秀なメンバーと事業を作っていく中で、自分の選択の正確性やスピード感が求められる環境は非常に刺激的です。

また、元々国内で活躍していたメンバーがベースにあるので、現場理解はしっかりしていますし、その上で「こうしたい」「こうありたい」というシンプルで率直な意見や願望を伝えてくれる文化も魅力的です。
そうした声にしっかり応えたい、という気持ちが強くなるのは、グローバル領域ならではの特徴だと感じています。

さらに、エンジニアやカスタマーサポートのメンバーも、海外市場に関わる取り組みでも非常に柔軟かつアグレッシブに動いてくれます。
「海外だから特別扱い」という雰囲気は一切なく、国内での取り組みと同じ目線で、むしろ前向きに「どうすれば実現できるか」を一緒に考えてくれる文化が根付いています。

実現したいことを伝えた際も、「今の仕組みで制限がある部分は守りつつ、その中で最適解を見つけよう」というスタンスで皆が取り組んでくれるので、疎外感を感じることはありません。
国内で働いていたときと同じような良い雰囲気の中で、海外展開にも挑戦できていると感じています。

商品の手配・検証なども一部ベトナム現地で行っています

存在感を示せるグローバルカンパニーとして、セーフィーは今後成長していく

今後、海外市場でどのような展開を考えていますか?

現状、国内と比べるとプロダクトラインナップはまだまだ弱いと感じており、まずは海外市場でも最低限戦えるラインナップを揃えていくことに、引き続き取り組んでいきたいと考えています。加えて、現地のお客様や駐在メンバーの声をもっと拾いやすい仕組みを作り、現場のリアルな声をしっかりと把握しながら、優先順位をつけて改善・展開していきたいと思っています。

セーフィーが作ってきたプロダクト群が、現地でどれだけ価値を発揮できるか、どれだけ課題解決に貢献できるか、その部分をより強くしていきたいというのがベースの考えです。また、海外市場の課題に特化したソリューションについては、どうしても国内での開発だとリソースや時間軸の制約から難しいケースが出てくると予想しています。そうした場合は、現地の外部ベンダーと連携し、共にソリューションを生み出していくような座組も積極的に作っていきたいと考えています。

さらにその先を見据えると、海外で作ったソリューションやプロダクトを「逆輸入」し、日本市場に展開する流れを作りたいという思いもあります。海外での取り組みの中で、一つ成功の型を作り、その事例を国内でも活かせる形で展開する。最終的には、セーフィー全体の提供価値をさらに高めるような好循環を生み出していきたいと考えています。できるだけ近いうちに、グローバルで生まれたプロダクトを国内市場にも逆輸入し、新たな価値を届けたい。それが今、私が目指している大きな目標です。

セーフィーのプロダクトを海外に広める上で、どんな人と一緒に働きたいですか?

自分の業務範囲を限定的に捉えず、最終的に成し遂げたい成果に向けて、自ら役割やスキルの幅を拡大しながら取り組んでいける人と一緒に働きたいと思っています。特にグローバルチームは少数精鋭の体制なので、自分ごと化し、すぐに行動を起こせること、人を巻き込めること、そして突き詰めた上で具体的なアクションに落とし込めることが非常に重要です。

「与えられた役割をこなす」のではなく、「自分がどこまでできるか」を考えながら、積極的に動ける方とぜひ一緒に挑戦していきたいですね。

これからセーフィーで働くことを考えている人に向けて、メッセージをお願いします。

セーフィーはこれまで国内市場で勝負してきましたし、特に業界特化型の現場DX領域では、確かなプレゼンスを築いてきたと自負しています。その中で映像というコンテンツは、「言語がいらない」「情報量が非常にリッチ」という強みがあります。
この、言語の壁を越えて伝わる映像を活用したソリューションは、セーフィーだからこそどんどん海外に展開できるポテンシャルを持っていると考えています。

今は東南アジアを中心に取り組んでいますが、それに限らず、今後はアフリカやヨーロッパなど、地域に縛られず展開できる余地があると思っています。セーフィーが持つ可能性の広がりを感じ取ってもらえたら嬉しいです。

海外に進出していくにあたって、国内で積み上げた実績は確かな武器になりますし、強い基盤だと思います。さらに、AIをはじめとする最新技術をどんどん取り込んでいく姿勢も、セーフィーが変わらず持ち続けている特徴です。そういった要素が掛け合わさることで、セーフィーは今後、グローバルでも存在感を示せる企業へと成長していくと確信しています。

そんな会社で働くことは、他では得られない経験やチャンスがたくさんあるはずです。自分が作った、あるいは関わったプロダクトが世界のあちこちで使われる、そんな目標を一緒に目指せる方、強い意志を持ってチャレンジしたい方には、ぜひセーフィーに加わっていただきたいと思っています。

セーフィーでは一緒に未来を
つくる仲間を募集しています。

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