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社員インタビュー
光田光弘
大学卒業後、ユーザー系SIerに就職。約5年間、アプリケーションエンジニアとしてさまざまなWeb系システムの開発に従事。金融系ITシンクタンクに転職後は、ITコンサルタント兼PMとして各種金融システムのコンサルティング・要件定義から運用までを一貫してサポート。その後、ITベンチャーの立ち上げに参画し、モバイルアプリ開発や海外製SaaSの国内展開支援など、7年間にわたりIT関連のコンサルティングを担当。妻の海外転勤を機に主夫業に転身するも肌に合わず、ベトナム現地の人材会社に入社。約5年間、IT・経理・人事・採用など、バックオフィス全般の統括管理に携わる。帰国後の2021年9月、セーフィーへジョイン、キャリア初となるプロダクトマネージャー(PdM)への挑戦を決意。2022年4月、第1ビジネスユニット プロダクト部の部長に着任。
「未来が見える仕事はつまらない」という光田さんは、ユーザー系SIerのエンジニア、金融系ITシンクタンクのコンサルタント、さらにはITベンチャーの立ち上げにも参画するなど、IT業界をベースに幅広い領域で経験を積まれています。奥様の海外駐在を機に家族でベトナムに移住した際には、主夫業や現地企業のバックオフィス統括にもチャレンジし、帰国後の2021年9月にセーフィーへジョイン。現在は第1ビジネスユニット プロダクト部の部長として、マネジメント業務に加え、入社以前は経験のなかったプロダクトマネージャー(以下、PdM)の業務を担当しています。今回のインタビューでは、光田さんが新たな挑戦のフィールドとしてセーフィーを選び、PdMとして働くことになった理由や、入社から半年が経ったいま感じている仕事のやりがいについてなど、詳しくお聞きしました。
自分のキャリアの中で経験したことのない仕事にチャレンジしたかった
セーフィー入社以前のキャリアについて教えてください。
大学卒業後、新卒で入ったユーザー系SIerでは、BtoB向けWebシステムを開発するアプリケーションエンジニアとして5年間働き、2社目の金融系ITシンクタンクで3年ほどITコンサルタント兼PMとしての経験を積んだ後、ITベンチャーの立ち上げに参画しました。その会社では、モバイルメッセージングアプリの開発や海外製SaaSの国内展開支援を担当していました。
そんなとき妻がベトナム駐在の辞令を受けたので、私は7年間働いていたITベンチャーを辞め、家族でベトナムへ移住することになりました。しばらく主夫として家事や育児を頑張っていたのですがあまり肌に合わず(笑)、現地の人材派遣会社に就職することにしたんです。その会社では5年ほど働き、ITサポートや経理、人事、採用などバックオフィス全般を統括していました。
ベトナムから日本への帰国が転職するきっかけになったということですが。
そうですね。妻はまだベトナムで働いていますが、2人の子どもの教育のことを考え、私と子どもたちだけ日本に帰国することにしたんです。コロナの影響もあって、自由に行き来するのが難しくなっていたので。当然、ベトナムの会社を辞めることになり、日本での就職先を探していました。
セーフィーを知った経緯を教えてもらえますか?
転職エージェントからの紹介です。ただ、紹介といっても、私の要望を聞いて親身になって求人を選別してくれるようなタイプのエージェントではなく、あえて求人をバシバシと機械的に投げてくれるタイプの会社に登録していました。
とにかく数を投げてもらって、ピンときた会社を自分で調べて、応募するというやり方をしていました。セーフィーも機械的に送られてきた求人のひとつで、「すごくおもしろそうなことをやってる会社だな」と思ったのが最初の印象ですね。もちろんセーフィーのwebサイトや、採用コンテンツを見ての感想です(笑)。
セーフィーのどんなところを「おもしろそうだな」と思ったのでしょうか?
まず、ビジネスの対象にしているマーケットが非常に広いと思いました。また、自社でハードウェアを持っていることが市場で強力な優位性になっている会社なんだなと。この2点に興味を惹かれましたね。
求人票の段階では、オープンポジションでの募集だったと記憶しています。その時点では、「セーフィーのビジネスは理解できた。でもセーフィーでのキャリアはイメージできない」という状況でした。だからこそセーフィーを選んだということもあります。
まったくイメージが湧かないPdMの仕事にワクワクした
「セーフィーでのキャリアがイメージできなかったから選んだ」というと?
そもそも、転職活動を始めたときに「自分のキャリアの未来が見えるような仕事はしたくない」という気持ちがありました。
それは、2社目の金融系ITシンクタンクで、大企業のカルチャーを経験したから思ったことなんですが、会社が用意してくれるキャリアプランがしっかりし過ぎていて、自分の未来の姿が想像できてしまうことが、とてもつまらなかったんですよね。
当時、セーフィーの他に2社からオファーをもらっていましたが、1社はPM兼部長職、もう1社はITコンサルだったので、業務やキャリアをイメージできすぎてしまい魅力を感じなかったのです。提示された年収に関してはその2社の方が高かったのですが、おそらく5年程度で飽きてしまうだろうと。結局、「イメージがつかない仕事のほうがおもしろそうだ」と考えてセーフィーを選びました。もちろん、わからない分だけ苦労すると思いましたが、ワクワク感が勝ちました(笑)。
二次面接の段階では、「アライアンス戦略室とPdMの2つを候補として考えています」と言われました。アライアンス戦略室が担当するビジネスディベロップメントの仕事に関しては自分でも経験したことがあったので、後日社長の佐渡島さんから「PdMでお願いします」と言われたときは、「逆によかったな」と思いましたね。
光田さんにとっては「先の見えないおもしろさ」や「ワクワク感」こそが、仕事を選ぶ重要な基準になっているということですが、その他に入社の決め手はありましたか?
執行役員の植松さんとの面接の際に、どうしてセーフィーに入ったのかを尋ねたところ、「映像のプラットフォーマーになりたいから」と仰っていました。そんな植松さんの言葉が強く印象に残ったこともありますし、「とにかくおもしろい視点だな」とも思ったので、面接の後、改めて映像プラットフォーマーについて調べてみたところ、この分野でマーケットシェアを取っているプラットフォーマーは1社も見当たりませんでした。「なるほど。これならセーフィーが映像プラットフォームのファーストペンギンになれるな」と思えたことが大きかったと思います。
ITベンチャー時代の経験を活かして『Safie Manager』のターゲットを再定義
現在の光田さんの仕事内容について教えてください。
第1ビジネスユニット プロダクト部に所属し、PdMとして店舗ビジネスを展開されているお客様を対象に、「より便利に使っていただけるプロダクトとは何か」ということを戦略的に考え、具体的なプロダクトに落とし込む仕事をしています。入社から現在までの半年の間に、カメラやアカウントの管理を効率的に行うための管理ソリューション『Safie Manager(セーフィーマネージャー)』、代理店様及び社内向けのデバイス管理システム『Safie Agency Tool(セーフィーエージェンシーツール)』という2つのプロダクトのPdMを担当しました。また、2022年4月からは部長職を任せていただているので、現在はメンバーのマネジメントにも注力しています。
PdMという経験のなかった仕事にチャレンジされている上に、入社半年で部長に昇進されたということで、仕事もなかなか大変なのではないでしょうか?
ハードですね、否定はしません(笑)。とは言えマネジメントに関しては経験があるのでコツは分かっているつもりです。開発やプロジェクトマネジメントについても経験があるので何とかできます。やはり課題感があるのは、今まで経験したことのなかったPdMの業務ですね。「いかにプロダクトを広めていくか」「いかに魅力的に作っていくか」という部分で必要になるマーケティングやUXの知識に関しては、日々、情報を集めながら勉強していく必要があると感じています。PdMに関しては、まだまだ半人前ですからね。
入社から半年間で『Safie Manager』、『Safie Agency Tool』のPdMを担当されたということですが、これらのプロダクト開発について印象に残っているエピソードや「自分だからこそ、こんな提案ができた」という話があれば教えてください。
ITベンチャー時代、ITコンサルタントとして海外製SaaS製品の日本国内展開を支援する仕事をしていました。基本的にはエンタープライズのお客様をターゲットにした製品だったのですが、海外製であるがゆえに日本のお客様が業務で使うには足りていない機能もたくさんありました。しかし、たとえそのような製品であっても「マーケットをセグメント化していけば、導入していただけるお客様を見つけられるはずだ」という視点に立ち、プロダクトの展開戦略や機能改善戦略を練り上げ、実行・推進していきました。
その後、セーフィーに入社して『Safie Manager』のPdMを任された際には、そのときの経験を活かしてプロダクトのターゲットを定義し直しました。私が入社した当初、『Safie Manager』のターゲットは非常に曖昧だったので。
どのように曖昧だったのでしょうか?
『Safie Manager』は、カメラなどのデバイスを管理するプロダクトです。お客様によっては1台しかデバイスを使わないケースもあれば、10台利用されるケースもあります。その一方で1000台、2000台のデバイスを使っているお客様も存在します。そのようなお客様を一括りにして、「デバイスは『Safie Manager』で管理すると便利です」というアナウンスをしていたのです。これではターゲットがモヤっとしていると言わざるを得ませんよね。
また、複数台のデバイスを管理しているお客様であっても、企業様ごとに利用シーンや利用者は様々です。情報システム部門のIT管理者がデバイスを管理しているお客様と、店舗の店長さんがデバイスを管理しているお客様とでは、求められるインターフェイスやUIがまったく異なるはずです。前者のようなITリテラシーの高いお客様は、効率化を実現する様々な機能を盛り込んだプロダクトを求めていますし、後者のようなITに詳しくないお客様は、余分な機能を削ぎ落としたシンプルで使いやすいインターフェイスを求めているはずです。
両者のニーズを単一のプロダクトで満たすのは難しいかもしれませんね。
このようなセグメント分けができていなかったので、ターゲットが曖昧になり、多くの人たちに「『Safie Manager』は使いにくい」という印象を与えてしまっていました。そのような問題をクリアにするために、「『Safie Manager』はITリテラシーが高いお客様向けのプロダクトである」とターゲットを再定義し、ITに詳しくないお客様の向けのプロダクトに関しては、別途新しいものを開発しているところです。
私のこれまでのキャリアの中で培ってきた「プロダクトのターゲットをセグメント化し、それによって明確になったターゲットに向けてプロダクトを尖らせていく」という経験・ノウハウを、セーフィーのPdM業務の中で活かせた事例だと思っています。
PdMとして圧倒的に多くの経験・ノウハウが得られる環境で活躍できる
セーフィーに入社し、PdMの仕事をスタートされて半年が経ちます。先ほどは『Safie Manager』のエピソードもお話しいただきましたが、どのようなときにPdMという仕事のやりがい・おもしろさを実感されていますか?
営業メンバーの皆さんが売りやすいプロダクト、売りたいと思うプロダクトを作っていかないと、セーフィーが求める成長速度には追いつかないと考えています。
だからこそPdMである私たちは、営業メンバーの皆さんにヒアリングを行いますし、それをデリバリーするカスタマーコミュニケーション部の方々にもヒアリングを行っています。両者の意見が相容れない場合には、調整をかけたり、折衷案を採用したりしながら物事を前に進めていくのですが、入社前に想定していた以上に「タフな仕事だな」と感じることもあります(笑)。とは言え、あらゆるプロダクトが多くの人たちの意志や意見によって磨かれていくことは間違いありませんし、それを取りまとめていける体験は何物にも変え難いと思っています。
他社ではなく、セーフィーでPdMの仕事をする意義はどこにあると思いますか?
一般的なSaaSの会社は、マーケティングツールやHRツールなど、特定の領域に特化していますが、セーフィーは違います。セーフィーのPdMとしてプロダクト開発を推進するには、ハードウェアの知識も必要ですし、それを展開するソフトウェアの知識も必要です。さらには展開後の受け皿となるプラットフォームの知識も求められます。マーケットを俯瞰的に捉え、それらの要素をトータルでマネジメントするセーフィーのPdMは、他社と比べても圧倒的に多くの経験・ノウハウが得られるフィールドで働いていることになります。逆に言えば、特定の領域に特化したプロダクトを作りたい方には向かない環境かもしれませんね。
今後、光田さんがセーフィーで成し遂げたいことは何ですか?
映像プラットフォームのマーケットは、今のセーフィーが持っているシェアの200〜300倍はあると想定しています。会社自体がその規模に応えられる組織サイズになっていないため、まだまだセーフィーが取りきれていない領域が多いのが実情です。
そうかと言って単純に社員を採用して組織を拡大していくだけでは、会社が求める成長スピードに追いつきません。セーフィーのビジョンに共感していただけるパートナーやベンダーを探して巻き込み、お互いにwin-winになれるようなビジネスを立て付けながら、どんどんマーケットを取っていきたいです。少なくとも東証プライムには上場したいと思っています。絶対に行けるでしょう(笑)。
私自身はPdMとして、積極的に新しいプロダクトを作っていきたい思いも強いのですが、まずは魅力あるプロダクト作りの土壌となる組織・体制作りに力を注いでいくつもりです。
最後にセーフィーでPdMの仕事にチャレンジしたいと考えている方へメッセージをお願いします。
PdMというポジションに限って言えば、相反する2つの物事を調整した経験のある方、さらには「いらないもの」を切り捨てた経験のある方に期待したいです。必要なものは分かりやすいですが、いらないものを判断するにはそれなりの理由付けが必要になりますからね。また、私は個人的に「変わった人」が大好きなので、普通の会社で浮いてしまう人、どうしても尖ってしまうような人とぜひ一緒に働きたいです。
セーフィーには良くも悪くも歴史がないので、自分たちでセーフィーの歴史を作っていくことができますし、実力で評価してもらえる環境もあるので、私のように入社半年で部長になる社員も珍しくありません。少しでも興味を持っていただけたら、まずはカジュアル面談などでお話できればと思います。
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