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社員インタビュー

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エンドユーザーや現場の声に耳を傾けながら、明日のビジネスを創り出す

アライアンス戦略室
テックパートナー戦略グループ
グループリーダー

川村有輝

高校時代からプログラマーを目指し、大学では情報学部情報学科を専攻。新卒で入社したSIerではPG・SEとして様々なシステム開発に携わったほか、サーバやネットワークの設計・構築を担当するインフラエンジニアとしても活躍し、在籍6年間で幅広い経験を積む。SIer退職後、世界40カ国を旅したことでITの可能性を再認識すると同時に世界各国で流行っていた「ラーメン」のビジネスにも目を付ける。帰国後は大手総合電機メーカーのグループ会社でVMS(Video Management Software/System)の営業をする傍ら、ラーメン店のオーナーとして活動することでビジネス感覚を培う。その後、会社の吸収合併を機にVMS販売の会社を退職し、2019年にセーフィーへジョイン。商品企画部門を経て、立ち上げ期のアライアンス戦略室で活躍。2021年末の組織変更により現職に着任。(所属部門・役職はインタビュー時点のものです。)

セーフィー入社以前の川村さんは、新卒で入社したSIerでシステム開発やサーバー・ネットワーク構築を担うエンジニアとして活躍した後、防犯カメラの営業職とラーメン店のオーナーを兼務するなど、技術とビジネスの両分野で活躍していたそうです。現在、川村さんがグループリーダーを務めているアライアンス戦略室 テックパートナー戦略グループでは、以前の川村さんのように、「エンジニア経験を活かしてビジネス寄りの仕事がしたい方」を求めているとのこと。今回のインタビューでは、川村さんのキャリアやセーフィーへの入社経緯を振り返るとともに、アライアンス戦略室 テックパートナー戦略グループのミッション、さらには同部門でチャレンジできる仕事の醍醐味などについて詳しくお聞きしました。

エンジニアから防犯カメラの営業兼ラーメン店オーナーへのキャリアチェンジ

川村さんのセーフィー入社以前のキャリアについて教えてください。

大学でプログラミングの勉強をした後、新卒で社員数4000名規模のSIerに就職しました。その会社ではシステム開発やインフラの設計・構築など、在籍していた6年間でエンジニアとしての幅広い経験を積むことができました。
ただ、当時はオフショア開発が加速していた時期でした。自分としても「オフショアや自動化が進めば日本にエンジニアの仕事は無くなるだろう」と予想していたので、30歳になったタイミングで一旦会社を辞め、エンジニア以外の職業に就こうと考えたのです。

エンジニアという仕事に将来性を感じられなくなったのですね。

当時は本気でそんな風に考えていました。結局、今の日本でもエンジニアは引く手数多の存在なので、私の予想は外れてしまいましたね(笑)。また、エンジニアを辞めようと思った理由はもう一つありました。同じ会社にスーパーエンジニア的な凄い人がいて、「エンジニアを続けられるのは彼のような人だ。とてもじゃないけど自分では叶わない」と感じたことも大きかったです。それ以来、自分は一つの分野に尖るのではなく、幅広い知識・スキルを組み合わせて価値を発揮できる人間を目指そうと考えるようになりました。

SIerを辞めた後、すぐに次の仕事を探したのですか?

せっかくの機会なので会社を辞めた後、世界旅行に出掛けました。10カ月で40カ国ほど巡ったのですが、その旅行を通して、世界にはITのことで困っている人がまだまだ大勢いることを知りました。たとえばWi-Fiがつながらないホテルがあったり、PCをインターネットに接続できない人がいたり、ちょっとしたリテラシーがあれば解決できるような問題で悩んでいる人たちと何度も出会いました。私はエンジニア経験があったので、そんな人たちのPCやネットワークを直接触って直したりしていたのですが、そのような出来事を通して「ITにはまだまだ可能性がある」と再認識しました。
もう一つ、この時の旅行を通じて気付いたことがありました。それは、どこの国でもラーメンが流行っていたことです。ITとラーメン、ジャンルはまったく違いますが、「この2つを自分の仕事にしよう」と誓って日本に帰ってきました。

帰国後、ITとラーメンを仕事にすることはできたのでしょうか?

昼間は大手総合電機メーカーのグループ会社でVMS(Video Management Software/System)の営業をしながら、夜はラーメン店のオーナーをしていました。友人がラーメン店の雇われ店長をしていたので、その店のオーナーと交渉して店の権利を買い取ったのです。オーナーなので店に立って仕事をすることはありませんでしたが、店舗の売上管理やアルバイトの採用面接には携わっていました。VMSの会社は業務委託契約だったのでラーメン店との掛け持ちができたのです。そんな形で5、6年ほどITとラーメンに関わる仕事を続けていました。
ちなみに私が販売していたVMSは、現場に防犯カメラを設置して録画を行うタイプのシステムであり、クラウドこそ使っていないものの、完全にセーフィーの競合サービスの一つでした。

事業を始めた経験ではなく、事業を終わらせた経験が評価された

川村さんがセーフィーに転職するまでの経緯を教えてください。

VMSの会社とオーナーをしていたラーメン店は両方とも大阪にあったのですが、VMSの会社が東京に支店を立ち上げることになり、私は自分で「立ち上げをやらせてほしい」とお願いし、東京に行くことになりました。東京にいてもオーナー業を続けることはできたと思いますが、「オーナーがほとんど店に顔を出さなかったら店長の不満も募るだろう」と思ったので、そのタイミングで店長に店を売却し、ラーメン店のオーナー業を退くことにしました。
オーナー業を辞めたことを機にVMSの会社で正社員となり、東京で頑張っていたのですが、ある時、その会社が別のグループ子会社に吸収合併されることになりました。同じ大手総合電機メーカーのグループ会社ではあったものの、会社のカルチャーはまったく別物であり、私は新しいカルチャーに馴染むことができず転職活動を始めました。

それでセーフィーと出会うことになると。

転職エージェントには最初からセーフィーを強く勧められていました。しかし、セーフィーと前職の会社は同タイプの製品を扱っている同業です。前職への恩義もあったので、さすがに同業への転職は良くないと思い、ずっと断り続けていたのです。ただ、担当のエージェントさんが、「川村さんはこの会社に絶対フィットするはずです」と譲らず、熱心に勧めてきたので「一度くらい会ってみるか」くらいのテンションで面接を受けに行きました。

セーフィーの選考・面接で印象に残ったことを教えてください。

たくさんの方々とお会いしましたが、皆さん良い意味で「ヤバいな…」と思うくらい仕事が出来そうな人たちばかりでした。また、社長の佐渡島さんは「事業を始めることは誰でもできるが、事業を終わらせることは難しい。『きちんと終わらせる』ということは事業やプロダクトにとっても非常に大事なこと。川村さんはすごくいい経験をしていますね」と言い、ラーメン店での経験と売却のタイミングを褒めてくれました。そのことは今でも強く印象に残っています。

同業へ転職に引け目を感じていた川村さんが、セーフィへの転職を決めた理由・決め手は何だったのでしょうか?

前職で扱っていた防犯カメラの録画システムは、オンプレミスのシステムであったため「現地に行かないと動画を確認できない」という課題を抱えていました。一方のSafieはクラウドを使うことで、そのような課題を軽々とクリアしていたのです。さらに佐渡島さんとの面接の際に「セーフィーのプラットフォームを利用したアプリマーケットを作る」、「街中にカメラを置いて誰もがカメラの映像を見られる世界にする」といった様々なビジョンを聞かせてもらったことで、「セーフィーの人たちは自分の考えていたことの数十歩先まで考えている。この人たちと一緒に働いてみたい」と強く思ったのです。
よくよく考えてみれば、前職では会社の要望通りに正社員にもなったし、東京支店の立ち上げにも貢献できたので、「これ以上気にすることはないな」と思い直してセーフィーに入りました。

アライアンスだけに固執せず、あらゆる手法を用いてビジネスを創出する

現在、川村さんが所属しているアライアンス戦略室のミッションについて教えてください。

アライアンス戦略室のミッションは「セーフィーの“明日”のビジネスを創る」ことです。セーフィーの新しいビジネスを創るために、「こんな取り組みを始めるべきだ」「こういう技術が必要だ」「こんなパートナーと組んだ方がいい」といった提言を行い、その実行のために社内外の様々な人たちと一緒に活動を推進しています。また、ビジネスを創るためには、ビジネスサイドからの構想提案だけではなく、技術やシステムを含めた提案も必要になるため、アライアンス戦略室の中にビジネス戦略グループとテックパートナー戦略グループという2つのグループを置いています。

「アライアンス(連携・提携)」という言葉通り、基本的には他社との連携を通じて新しいビジネスを創り出している部門ということになりますか?

様々なコストが掛かる新規事業などの立ち上げに関しては、他社とのアライアンスが手っ取り早いため、基本的な手法のうちの一つとして位置付けています。また、アライアンスと一口に言ってもM&Aのような買収もありますし、事業提携や出資もあるなど、その形は様々なので、ケースバイケースでベストな手法を選択します。
ただし、私たちのミッションはあくまでも「セーフィーの“明日”のビジネスを創る」ことなので、アライアンス自体が目的化することはありませんし、アライアンス以外の手法でビジネスを創り、推進することも考えます。特定の手段に固執せず、幅広い選択肢を持っていることがアライアンス戦略室の特徴です。

経営企画や経営戦略に近いことをされているのでしょうか?

セーフィーにも経営企画部がありますが、アライアンス戦略室は経営企画部と異なり、現場のお客様と相対し、お客様のニーズや「不」の発見に基づいて新しいビジネスを創っています。両部門の大きな違いはそこにあります。もちろん、経営企画や商品企画が考えた施策を共同で進めるケースもあります。今後も経営企画や商品企画が考えた施策に対して、私たちアライアンス戦略室が、ユーザーや現場の声を基にした裏付け・確実性をアドバイスできる部署になっていく必要があると考えています。

川村さんがグループリーダーを務めているテックパートナー戦略グループについて教えてください。

名前の通りテックパートナーと一緒にプロダクトを作り上げていく部署ですが、まずはユーザーの「不」の発見を基準にして、その「不」を解決するためのプロダクトをつくることが大前提になっています。
現在、テックパートナー戦略グループが注力しているプロジェクトは2つあります。1つは解析プラットフォームの構築であり、もう1つはPoC高速化システムの開発です。解析プラットフォームについては、提携しているAIベンダー系のパートナー各社の解析モデル群をプラットフォームに搭載し、パッケージとしてお客様に提供できるような仕組みを考えています。アプリマーケットの前身のような位置付けになると思います。
もう一方のPoC高速化システムは、プロトタイピングをスピーディーに実現するためのものです。お客様の声を聞いた段階では「売れるか売れないかわからない」といった状況でも、このシステムでPoCを高速化できれば、その後の素早い意思決定につなげることが可能になります。
私たちは今、この2つのプロジェクトを推進することで、ユーザーの「不」を解決するための手法を増やそうとしていますが、プロジェクトが完了すれば次のフェーズに移行します。様々なテックパートナーさんと「どのように組んでいくべきか」を考えたり、AIベンダーさんに対して「解析プラットフォームに解析モデルを載せるとこんなメリットがありますよ」と提案したりするなど、エバンジェリスト的な立ち位置でサポートを行っていくことも考えています。

それらのシステムはテックパートナー戦略グループの方々が直接開発しているのでしょうか?

実際の開発は開発チームが行います。テックパートナー戦略グループのメンバーは、プラットフォームやシステムを作る際の全体構想の立案や要件定義を担当するほか、プラットフォームやシステムに関わるパートナーへの説明や、開発チームとの打ち合わせなどを行っています。実際に手を動かすわけではありませんが、システムや技術に関する知識・経験が求められる仕事をしています。

エンジニア経験を活かしてビジネス寄りの仕事に挑戦したい方を求めている

テックパートナー戦略グループが求めている人材像について教えてください。

テックパートナー戦略グループの仕事を担当するには、技術とビジネス、双方の知見が必要になります。そうは言っても、その2つの分野の知見を程良く備えている人はほとんどいないので、ビジネス寄りの仕事にチャレンジしたいエンジニア経験者の方がマッチすると考えています。現在、テックパートナー戦略グループには私を含めて6名のメンバーが在籍していますが、全員が開発経験者でコードを書いたことがある人たちです。

そのような方々に対し、セーフィーのテックパートナー戦略グループで働く魅力やメリットをアピールしていただけますか?

エンジニアなど技術寄りの仕事をしている方々の多くは、自分の開発したものがエンドユーザーにどのように使われ、どのように感じられているかを実感しづらい環境で働いていると思いますが、ここに来ればユーザーの声をダイレクトに聞きながら仕事ができます。また、今まで皆さんが培ってきた技術に関する知見を、大きなビジネスへと昇華させる体験を味わってもらえると思います。
また、アライアンス戦略室はビジネスを創る部門ではありますが、一日中会社に篭ってパソコンに向かうような仕事ではありません。私も明日、ヘルメットと安全靴持参で現場の状況を視察しにいきますからね。エンドユーザーや現場の声を聞きながらビジネスを創りたい方にとって、これほどマッチする環境は他にないと思います。

最後になりますが、テックパートナー戦略グループに興味を持っている方々へのメッセージをお願いします。

開発経験者を求めていますが、技術力そのものよりも意欲を重視しているので「自分の技術が通用するだろうか」という心配は不要です。セーフィーには、自分でお客様の課題や「不」を発見し、自分でアイデアを生み出し、社内のメンバーやパートナーと一緒にビジネスを創り出していけるフィールドがあります。「誰かに何かを言われて受け身でモノを作る」という状況に満足できない方、自分でやりたい、自分から攻めたい、そんなことを考えている方に来ていただきたいですね。

セーフィーでは一緒に未来を
つくる仲間を募集しています。

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