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社員インタビュー
白井 有子
新卒で金融機関へ就職し、経理部資金調達課の業務に従事。ISP事業を主力とするIT企業に転職し、約15年の間に経理部や会員業務部、決済サービス部などで幅広い業務を担当。同社の上場や上場廃止も経験する。その後、会社分割に伴い親会社である総合ITベンダーのグループ会社に移籍し、引き続き経理部で勤務するが、45歳以上の管理部門社員への退職勧奨をきっかけに、夫の勤務先のクライアントであったセーフィーの選考を受け、2019年4月に転職。セーフィー入社後は受注や請求周りのほか、上場を見据えた内部統制、会社の成長に合わせた部門・組織作りなど、幅広い領域で活躍。現在は売上・請求管理、債権管理等をミッションとするレジストレーショングループのリーダーとして総勢14名のメンバーマネジメントを担当。趣味はパン屋・カフェ巡り。約20年パン教室に通っており、パンに合うコーヒーにもこだわっている。 (所属部門・役職はインタビュー時点のものです。)
セーフィーの受注・請求回りの業務を統括するレジストレーショングループでリーダーを務める白井さんは、豊富な経験によるリーダーシップに加え、柔和で親しみやすいご本人のキャラクターもあり、グループメンバーはもちろん、社内外の様々な人たちから信頼され、頼られる存在です。今回のインタビューでは、大手ITベンダーグループからセーフィーへ転職した際のきっかけや経緯、入社の決め手となった理由などについてお聞きするとともに、現在のレジストレーショングループの業務内容やベンチャー企業であるセーフィーで感じてきた仕事のやりがい、今後のグループの展望や求めている人物像、さらには白井さんご自身がセーフィーで成し遂げたい夢や目標についても詳しく伺いました。
決められたフローに従って粛々と進める仕事に物足りなさを感じていた
白井さんのセーフィー入社以前のキャリアについて教えていただけますか?
新卒で入社した金融機関の経理部で4年間働き、バブル崩壊を境にISP事業(インターネットサービスプロバイダ)で広く知られるIT企業に転職しました。その会社には15年間在籍し、経理部や会員業務部、決済サービス部などで働いたほか、上場から上場廃止までの流れも経験しました。その後、会社分割が行われ、私はクラウド事業をメインとする会社へ異動することになりました。大手ITベンダーのグループ会社であったため環境が一変しましたが、その会社でも経理部に所属し、固定資産の管理などを担当していました。
当時、実は転職する気持ちはあまりなかったと伺いましたが、大手ITベンダーのグループ会社からセーフィーへ転職することになったきっかけは何だったのでしょう?
その会社で働き始めて2年ほど経った頃、45歳以上の管理部門社員へ、退職勧奨がありました。その通知を受けたことを夫に話したところ、後日夫からセーフィーを紹介されたのがきっかけです。
白井さんの旦那様は、なぜセーフィーを知っていたのでしょうか?
実は、セーフィーは夫の勤め先のクライアントでした。夫は、仕事でクラウドカメラに挿入するSIMをセーフィーに納品していたので、当時セーフィーの経理担当をしていた方と顔見知りだったんです。夫がその方との雑談の中で、私のことを話したところ、「ぜひ、セーフィーはどうですか?」とご提案いただいたことがきっかけとなりました。
とは言え「退職勧奨」なので、辞めてもいいし、辞めなくてもいい。会社に残る選択肢もあったのではないでしょうか?
そうですね。対象者のうち、実際に辞めたのは3分の1程度だったと思います。とくに居心地の悪い職場ではなかったし、そのまま働き続けることもできたと思います。ただ、日々の業務は決められたフローに従って粛々と進めていくだけなので、発展性がある仕事とは言えなかったですね。楽ではあったけど、どこかで物足りなさを感じていたのかもしれません。そんな気持ちがあったからこそ、夫からセーフィーの話を聞いた時に、「面談ぐらいは受けてみよう」と思ったのでしょうね。
もう一度、荒波の中で揉まれてみたい気持ちが湧き上がってきた
「面接ぐらいは受けてみよう」という気持ちから、入社を決めるまで、どのような気持ちの変化があったのでしょうか?
面談では、夫と面識のあった経理担当の方から、会社や現場のリアルな状況を包み隠さず教えていただきました。2019年当時のセーフィーは、社員数50名ぐらいの規模だったのでいろいろと大変そうでしたが、その方のお話を聞きながら、私は自分が約20年前に入社したIT企業での状況を思い出していました。その会社も当時社員数は200名程度。セーフィーと同じように、着手すべきことがたくさんあって忙しい毎日でしたが、上場したことで景色が大きく変わったんです。その会社で経験した上場前後の雰囲気に似たものを、セーフィーにも感じていました。 その後もセーフィーの様々な立場の方からお話を聞いたことで、セーフィーのビジネスモデルは成功するだろうと思いましたし、社員が一つの目標に向かって協力し合っている様子に、「この人たちと一緒に働いてみたい。もう一度、荒波の中で揉まれてみたい」という気持ちが湧き上がってきたんです。
ご自身の過去の経験と、当時のセーフィーの状況が重なったのですね。
大変だったけど、やりがいのある仕事に携わっていた頃のことを思い出しましたね。セーフィーに入って、自分に何ができるのか、どこまで力になれるのかはまったくの未知数だったので、期待と不安が半々の状態でしたが、チャンスを与えてもらえるなら飛び込まない選択肢はないと考えていました。
他に入社の決め手となったことはありますか?
私の夫が、「僕が入りたいくらいだよ」とセーフィーを大絶賛していたことでしょうか(笑)。夫はセーフィーに納品しているSIMの枚数が凄いペースで増え続けていると話してくれました。最初は数百枚だったものが、数千枚、数万枚と増えていくので、夫はセーフィーの成長を肌で感じていたと思います。社外の人からの客観的な評価を聞けたことも安心材料の一つになりましたね。
逆に、入社前に不安だったことはありますか?
自分の年齢ですね。40歳以上の方も在籍していると聞いていましたが、それでもやはり不安でした。ベンチャーと言えば「若い社員が集まってワイワイやっている」というイメージが強かったので、そんな環境で自分がやっていけるのかなと。
実際に入社された後、白井さんが懸念していたような文化に戸惑われたことはありますか?
入社して3、4カ月くらいは前職との文化の違いに戸惑うこともありましたが、自分が覚悟していた以上の大変さを感じることはありませんでした。 実は、セーフィー以外にもリファラルでベンチャー企業の選考を受けていましたが、その会社はまさにザ・ベンチャーという感じで、「新しく入社された方には風船で飾り付けをしたデスクを用意しています!」と言われたんです(笑)。さすがにこの雰囲気は無理だなと感じましたね。比べて、セーフィーはまさに「大人ベンチャー」という言葉がぴったりの落ち着いた会社だと思います。もちろん若い方が大半ではあるのですが。
バックオフィスでも事業や会社の成長を肌で感じながら仕事ができる
現在、白井さんがグループリーダーを務められているレジストレーショングループの業務内容について教えてください。
受注、請求、内部統制に沿った売上に関する現場業務の取りまとめを行っています。具体的には、商談内容確認、請求情報作成、入金消込(債権管理)、減免対応、売上に関する月次チェックなどの幅広い業務を担当しています。一般的な経理部門や営業アシスタントの業務と被る部分もありますが、セーフィーでは、営業や経理に属さないレジストレーショングループで売上等の取りまとめを行うことでガバナンスを強化しています。
白井さんが入社された頃と比較して、受注・請求周りの業務はかなり整備されていますか?
私が入社した当時は社員数も50名程度だったので、各自の担当が明確に決まっておらず、分業化も進んでいませんでした。入社時から請求関係のグループには属していたものの、業務の3分の1は代表電話の取次に追われていましたし(笑)。現在は社員数も増え、組織や業務も整備され、会社自体が上場したこともあって、請求周りの業務を取り巻く環境も大きく変わったと思います。 2021年以降、私自身は現場業務から離れ、組織や体制作り、他チームとの調整業務などに注力しています。また、現在は日々の定常業務をパートナー企業へ委託し、社員メンバーが新規案件の業務フロー構築や効率化に専念できるような体制を整えようとしていますね。
社員メンバーにとっては、以前よりも企画寄りの業務にチャレンジできる機会が増えているということですね。他にも、セーフィーの請求管理業務に携わることで得られるやりがいや醍醐味があれば、教えてください。
請求周りの業務自体は、どんな会社のバックオフィスにも存在すると思いますが、会社や事業の成長を肌で感じながら請求・売上チェックなどの仕事に取り組める会社は少ないと思います。
私はセーフィー入社以降、一つひとつの売上の重みを感じながら、心の底から「営業の人たちを支えたい」「会社の売上を支えたい」と思い仕事をしてきました。 そのような気持ちで仕事ができるのは、佐渡島さんや経営層の方々が自分たちから近い存在だからだと思います。単純に会社の規模が小さいからそう感じるのではなく、経営層の方々が現場の私たちに対して、折に触れて会社の未来と現在地、ビジネスの進捗状況などを生の声で届けてくれることが大きいですね。 また、最近では、バックオフィス全体でVOC活動を推進しています。
レジストレーショングループ自体は、お客様と直接関わる機会は多くありません。その為、各グループがお客様から頂戴した声を漏らさず共有し合うことで、自分たちの業務の改善につなげています。社内の営業部門を支えるだけでなく、「お客様に喜んでもらいたい」という気持ちで仕事ができる環境になりつつありますね。
昔から社内外を問わず人を助けたり、人と人をつなげたりするのが好きだった
今後、白井さんはレジストレーショングループをどのような部署にしていきたいと考えていますか?
先ほどお話しした広い意味での「お客様目線」も大事にしつつ、まずは私たちに一番近いお客様である営業部門やセーフィーの社員に信頼されるグループでありたいと思っています。私たち自身の細かいミスを減らし、請求周りの業務を効率化することで、営業部門への負担をなくしていきたい。また、業務の自動化も検討しており、2、3年後にはRPAの導入も視野に入れています。メンバー全員で協力し合い、数字で明確に認識できるレベルで業務効率化を実現していきたいですね。
白井さんの理想とするレジストレーショングループを目指すには、どのような人材が必要だと思いますか?
主体性と柔軟性の両方を持ち合わせている方に来ていただきたいですね。成長中の会社ということもあって、業務をグイグイと推進する意欲に加え、会社や周囲人たちの意見を取り入れるバランス感覚を持った方であれば、存分に力を発揮いただけると思います。 もう一つ付け加えると、キャリアアップの意欲を持った方にも期待しています。
言葉は悪いですが、「単なる事務屋さん」では終わってほしくない。企画系の仕事が増えたとはいえ、レジストレーショングループの仕事って、やっぱり泥臭いんですよ(笑)。まずはここで事務作業のスキルや業務フロー設計の基礎を身に付けていただき、ゆくゆくは華やかな部門に羽ばたいていく、そんなキャリアを提供できるグループにしていきたいです。
これから、セーフィーで成し遂げたいことはありますか?
クラウドカメラを代表とするセーフィーのサービスは、防犯カメラとしてだけでなく、AIを活用したソリューションなど、幅広い分野で社会や人々の暮らしに貢献していると思います。私は、今後もバックオフィス部門の一員として、社会に貢献するセーフィーのサービス作りを支えていきたいです。
余談ですが、セーフィーの技術力を持ってすれば、VR・AR技術と映像データを組み合わせて、様々な空間を擬似体験できるようなエンタメ系のサービスも実現可能なのではと思っています。ドラえもんの「どこでもドア」みたいなサービスができれば、皆にワクワクしてもらえるんじゃないでしょうか(笑)。
自ら前線に立つというよりも、皆の活躍を後ろから支えたい気持ちが強いのでしょうか?
良い感じに年齢も重ねてきたので(笑)。前線で営業や企画をバリバリやるというよりは、様々な人をつなげることで、チームワークを構築するような役割でありたいと思っています。昔から社内外を問わず人を助けたり、人と人をつなげたりするのが好きだったので、それがチーム作りや体制作りに活かせているんじゃないかな。 セーフィーには「異才一体」というカルチャーがあり、実際に多種多様な個性を持った人たちが集まっていますが、今後も社内外の人たちのパイプ役となることで、皆さんが仕事をしやすい環境作りをサポートしていきたいと思います。
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