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社員インタビュー
桜田 忠弥
早稲田大学国際教養学部卒業。新卒で入社したVCではベンチャー投資やファンド運営、ファンドレイズ営業などを経験。その後、総合インターネットサービス会社に転職し、新規事業立ち上げを担当しながら営業や物流・MD・マーケなど幅広い業務に携わる。
キャリア3社目となる製菓メーカーグループでは海外事業を担当し、6年半で9カ国の海外拠点立ち上げを実行するも「ここでできることはやりきった」と感じ、異業界への転職を決意。未知の領域ながらもグローバルに展開できるサービスに可能性を見出し、2020年3月セーフィーへ入社。以降はパートナーセールス領域の売上予測や数値分析、戦略策定などを中心に幅広い業務を担当している。 (所属部門・役職はインタビュー時点のものです。)
大学時代のヨルダンへの留学、新卒で入社したVC(ベンチャーキャピタル)での業務、総合インターネットサービス会社での新規事業立ち上げ、製菓メーカーグループでの海外事業立ち上げなど、セーフィー入社以前から常に新しい事業や物事を「ゼロイチ」で生み出し続けてきた桜田さんは、セーフィーのカルチャーの1つである「迷った時はやってみる」を体現している存在です。今回は、そんな桜田さんが新たなチャレンジの舞台としてセーフィーを選んだ理由について深掘りするとともに、桜田さんの現在の仕事内容やセーフィーで実現したい夢やビジョン、セーフィーの会社組織やビジネスに感じている魅力などについて詳しくお聞きしました。
海外事業の立ち上げをやり遂げ、もう一度自分の可能性を試したいと思った
桜田さんはどんな学生時代を過ごされたのでしょうか?
高校時代は英語が苦手だったものの「これからはグローバルに視野を向ける時代だ」と考え、早稲田大学の国際教養学部に入りました。学部の規定で留学をする必要があったので、その当時、対象となる大学への日本人留学生が1人もいなかったヨルダンに留学し、アラビア語とイスラム金融について学びました。未開拓の土地に進出してみたいという好奇心に加え、英語以外を母国語とする国に行くことで自分の言語スキルを高めたいという目的もありました。
その後、新卒でVCに入社され、2社目のネットサービス会社では新規事業の立ち上げ、3社目の製菓メーカーでは海外事業の立ち上げを担当するなど、常に「ゼロイチ」の仕事に従事されてきたという印象を受けました。とくに3社目の製菓メーカーでの海外事業立ち上げについて詳しく教えていただけますか?
当時勤めていた製菓メーカーで行っていた海外事業立ち上げは、大まかに分けて3つのパターンがありました。現地に100%子会社を設立するか、現地でビジネスパートナーを探してフランチャイズを展開するか、もしくはビジネスパートナーと一緒に合弁会社を設立するかのいずれかです。 国によって文化や商習慣が異なるため、どのような方法で事業を展開するかを検討する事業戦略の部分から、現地でのパートナー探しやアライアンス締結、店舗出店計画や店舗デザインに関する企画検討、現地スタッフの教育、出店後のWebマーケティングなど、幅広い業務を担当していました。
仕事のスケールが大きく、やりがいもありそうな仕事ですね。なぜ転職を考えられたのでしょうか?
6年半の間に9カ国での事業立ち上げ・店舗出店を経験したこともあり、自分の中で「やりきった」という達成感がありました。同時に「このまま一生お菓子に関わる仕事を続けていくか、それとも新しいことにチャレンジするのか」ということを考えるようになったのですが、当時33歳という年齢だったこともあり、まったく違う世界に挑戦するのであれば、このタイミングしかないだろうと思いました。また、自分のキャリアの再現性を見つめ直したいとも考えていました。
なぜ「自分のキャリアの再現性を見つめ直したい」と考えていたのでしょうか?
それまでの自分のキャリアの中で、当時の製菓メーカーが6年半と一番長く勤めた会社でした。ここからまったく違う業界に転職した場合、「自分はもう一度ビジネスパーソンとして成果を出せるだろうか?」と思い、自分を試してみたい気持ちが大きくなっていったのです。通用しないかもしれないという不安がある一方で、「いや、オレなら大丈夫なはずだ」という気持ちもあり、ドキドキ感やワクワク感もありました。そのような思いが転職の動機になりましたね。
キャリアやバックグランドだけでなく、人間としての自分を見てくれていた
当時、転職先を検討する際に重視していたことを教えてください。
お菓子という嗜好品も人々の生活にとって大切なものではありますが、次に働くのであれば「これがなければ困る。生活ができない」というレベルで人々にとって必要不可欠な事業やサービスに携わりたいと考えていました。 ただ、利用していた転職エージェントに対しては、「前職の競合ではない会社」というシンプルなリクエストを出していました。職種についても特にこだわらず、「何でもやりますよ。逆にどんな職種が合ってますかね?」と、聞いていたくらいです。
その転職エージェントからセーフィーを紹介されたのでしょうか?
そうですね。コンサルティングファームや金融系、事業会社のグローバルビジネス責任者といった感じの求人票ばかりを見せられていたのですが、その中にセーフィーの経営企画の求人票がありました。他の求人とは明らかに毛色が異なる会社・職種だったので気になりましたし、当時住んでいた家から3分で行ける場所に会社があったので、「ちょっと話を聞いてみるか」という程度の軽い気持ちでエントリーしたことを覚えています(笑)。
実際にセーフィーの選考・面接を受けてみて、どのような感想を持たれたのでしょうか?
セーフィーの展開しているビジネスは自分にとって未知の領域だったので、最初は「映像のプラットフォーマーって何だろう?」という感じで事業内容を想定することが難しかったのですが、面接で話を聞いていくうちに「セーフィーのカメラや映像のプラットフォームが社会のインフラになりそうだ」と思えるようになり、将来的にはグローバルで展開できるサービスになり得る可能性があると感じました。
将来性のあるビジネスやサービスに魅力を感じられたのですね。
二次面接は佐渡島さんと下崎さんが面接官だったのですが、「どんなお菓子が好きか」「オススメのお菓子はあるか」といった質問ばかりで、自分のキャリアやスキルを確認するような質問はほとんどなく、不思議な面接でした。 ただ、面接後に振り返って考えたとき、あの人たちは私のキャリアやバックグラウンドだけで判断せずに「私はどういう人間か」ということを確認してくれていたのだと感じました。同時に「セーフィーにはこのような面接を突破した素敵な人がたくさんいるのではないか」という期待感も生まれました。
その他に入社の決め手となったことはありますか?
正直、周りの人たちにはセーフィーへの入社を反対されました。当時、セーフィー以外のいくつかの企業からも内定をもらっていて、中にはセーフィーの倍以上の年収でのオファーもあったため、転職エージェントからはやんわりと別の企業を勧められ、友人たちからも「今さらベンチャーに行くのか? 将来どうなるかわからないよ?」と言われたのですが、「周りが反対するなら逆にイケるな」と思ってセーフィーへの入社を決めました。私は逆張りが好きなんですよ(笑)。結局、そのときの自分の判断は間違っていなかったのですが。
「Safie Pocket2」の販売戦略を担当し、計画比150%の売上を達成
現在、桜田さんがマネージャーを務められているパートナー戦略チームについて教えてください。
パートナー戦略チームが所属するパートナー営業本部は、セールスパートナーチーム、レンタルパートナーチームと、計3つのチームで構成されています。セールスパートナーチームは販売代理店の開拓・フォロー、レンタルパートナーチームはレンタル代理店の開拓・フォローを行う営業部門。私が所属するパートナー戦略チームは、セーフィーにおける代理店営業全般の戦略立案やデータ分析など、営業企画的なミッションを担う部署となります。
桜田さんはマネージャーですが、普段はどのような仕事をされているのでしょうか。
パートナー戦略チームのメンバーマネジメントに加え、代理店領域での販売・レンタルの売上予算策定や数値管理、データ分析を行い、それらをもとに営業戦略の企画・立案や実行全般を担当しています。代理店向けのキャンペーン施策の企画や新しい商品の企画に関わることもあれば、各代理店さんの課題抽出・課題解決に関する相談に乗ることもありますし、セールスパートナーチーム、レンタルパートナーチームの営業メンバーや代理店さんの営業に同行し、一緒に商談に参加することあります。「お茶汲みからデータ分析、営業まで何でもやります」というのが自分のスタンスです。
セーフィーに入社して1年半になりますが、現在の仕事で達成感・やりがいを感じるのはどんなときですか?
月並みではありますが、自分が立てた計画・目標の想定を超える売上を達成できたときですね。また、パートナー戦略チームのメンバーや営業メンバーが目標を達成して喜ぶ姿を見たときや、メンバーの成長を実感できたときはすごく嬉しいです。
セーフィー入社以降、桜田さんが関わった仕事の中で、とくに印象に残っているものを教えてください。
2020年3月の入社後すぐに、同年7月にリリースされることになるウェラブルクラウドカメラ「Safie Pocket2(セーフィー ポケット ツー)」のチームに加わり、販売戦略やマーケティング戦略の策定を担当させてもらいました。 「Safie Pocket2」は、従来機である「Safie Pocket」の様々な課題を改良した後継機になるため、「Safie Pocket」を使っているお客様に引き続き「Safie Pocket2」を使っていただくための施策展開が戦略のベースにありましたが、同時に新たなマーケットを開拓するための新規料金プランの作成も行いました。 具体的には、24カ月の長期契約であれば月額の利用料金が従来の半額ほどになるというプランですが、この料金プランを立ち上げることで、それまでの料金体系での導入が難しかったお客様にも導入を検討いただけるようになりました。結果として「Safie Pocket2」は、当初の計画値に対して約150%の売上を記録するなど、想像以上に多くのお客様に喜んでいただけるプロダクトとなりました。自分としても本当に嬉しかったですし、大きな達成感が得られた仕事でした。
部門や職種に縛られることなく意見を発信し、受け入れてもらえる環境
今後、セーフィーでどんなことを成し遂げたいと考えていますか?
大きな目標としては海外進出ですね。国を超えて多くの人たちにセーフィーのプロダクトやサービスの可能性を知ってもらいたいですし、セーフィーを「世界中の不を解消できるインフラ」にしたいと考えています。 また直近では、自分が動き出したことで計画が進んだ新サービスをリリースするという目標があります。本来、新サービスの企画や立ち上げは企画部門が担当する仕事ですが、私としても思い入れの強いサービスであったため、今回は営業部門の一員である私が開発部門の方々と協力して企画を作り、社長に直接提案して承認を得る形となりました。質の良い提案やアイデアであれば、部門や職種に縛られることなく意見を聞いてもらえる環境があることもセーフィーの素晴らしさの一つであると思います。
桜田さんはセーフィー入社前に「映像のプラットフォーマーって何だろう?」と思っていたとお話しされましたが、入社から1年半が経ち、現在の桜田さんは「映像のプラットフォーマー」というキーワードをどのように解釈しているのでしょうか?
ものすごくシンプルに言えば、映像データを必要とする企業や個人に対して、適切かつスピーディーにデータを提供できる存在が「映像のプラットフォーマー」であると考えています。セーフィーが広く世間一般の方々から「映像のプラットフォーマー」と呼ばれるようになるためには、セーフィーのクラウド上に蓄積された映像データを使いたい方、分析したい方、何かの役に立てたい方に対して、いつでも・低コストで・便利にデータを提供できることを目指す必要があると思います。
セーフィーのパートナー営業領域の戦略立案を担当されていますが、セーフィーでパートナー営業の仕事をする意義や価値はどこにあると考えていますか?
代理店さんと一体になって営業することで「1対1」ではなく「1対n」になるような成果が得られるスケーラービリティこそがセーフィーのパートナー営業の醍醐味だと思います。とくにセーフィーの代理店さんは業界トップクラスの大企業がほとんどです。そのような大きな組織の営業部門の方々と対等な立場で、課題解決について一緒に考え、エンドユーザーに対して共に価値を提供できることは大きなやりがいになると思います。
セーフィーではどのような方が活躍しやすいと考えていますか? また、桜田さんご自身はどのような人と働きたいですか?
セーフィーには大事にしている7つのカルチャーがありますが、そのうちの1つに「超自分ごと化」というものがあります。たとえば営業職の人であってもバックオフィスなどの他部門・他領域の問題を目の当たりにすることがあるはずです。そのようなとき、たとえ自分の職域外・部門外の問題であったとしても、解決のために飛び込んでいけるでしょうか? セーフィーでは、そのようなときでも躊躇せずに飛び込んでいける社員が評価されていると感じます。また私が一緒に働きたい人は、自分のやりたいことや思ったことを素直に声に出せる人、意思表示できる人です。そんな方たちと一緒に喧喧諤諤とポジティブな議論を交わし合いながら楽しく働きたいですね。
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