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社員インタビュー

Human Resources

人の可能性にスポットを当てて発展し続ける「強くて優しい組織」をつくりたい

経営管理本部 人事総務部
採用グループ グループリーダー

田村一博

大学卒業後、新卒で大手通信キャリアグループの中核企業に入社。メディア業界の法人営業、電子マネー・ICカードのプロダクト営業に従事。その後、グループ会社の経営企画部に出向し、7年間にわたって会社全体の人事・総務・労務を幅広く経験。その中で、人事としてのキャリアを歩むことを決意し、出向終了後も本社の事業部付人事として採用・育成・評価などを担当。「急成長ベンチャーで理想の組織をつくりたい」という思いを実現すべく、2021年4月にセーフィーへ転職。採用グループのリーダーとして、セーフィーの新卒採用をゼロから立ち上げ、初年度目標210%を達成。趣味はキックボクシング。(所属部門・役職はインタビュー時のものです)

日本を代表する大手通信キャリアグループからの転職者である田村さんは、現在、セーフィーの人事総務部 採用グループのグループリーダーを務めており、セーフィーにとって創業以来初となる新卒採用を成功させるなど、人事領域を中心に多大な成果を残しています。今回のインタビューでは、そんな田村さんが人事としてのキャリアを歩むことになったきっかけや転職の経緯、現在の採用グループにおける様々な取り組み、採用において大切にしているスタンスなどについてお伺いするとともに、セーフィーで人事・採用の仕事に取り組む魅力、さらには田村さんがつくりたいと考えている次世代型組織のあり方についても詳しくお聞きしました。

人と組織を「変える」から「つくる」に考え方がシフトした

田村さんのセーフィー入社以前のキャリアについて教えてください。

新卒で通信キャリアのグループ会社に入社し、セーフィーに入るまで15年間在籍していました。そこでは、エンタープライズ向けにソリューションを提供する法人営業と、電子マネーやICカードといった自社サービスのプロダクト営業を経験。のちに社員数300名ほどのグループ会社に出向し、このときに初めて人事の仕事に携わりました。その会社では7年ほど人事・総務・労務と多岐にわたって経験し、元の会社に戻ってからは新組織の事業部付人事を2年ほど担当しました。

グループ会社への出向以降、一貫して人事畑でのキャリアを歩まれているんですね。

自分で手をあげての異動ではなかったので発令を受けたときはとても驚きましたね。ただ、この出向先での経験がきっかけで「人事としてのキャリアを歩んでいこう」と考えるようになりました。
そのような考えに至った経験は大きく2つあります。

1つ目が、恩師との出会いです。その方は取締役だったのですが、レイヤーを飛び越えて成長するための機会をとにかくたくさん与えてもらいました。提案したことに対しても、頭ごなしに否定することなく、大概「ええやん」と言って認めてくれました。時にうまくいかないことがあってもすかさずフォローに入ったり、丁寧にフィードバックを与えてくれました。なんと言うか、横でどっしりと温かく成長を見守ってくれているんですよね。その経験を通じて、仕事ってこんなに自由で面白いものなんだと腹の底から感じることができました。

2つ目が、職場で働いている人々の閉塞感です。元々高いポテンシャルを持った素晴らしい人材であるにもかかわらず、仕事や会社への諦め、自分に対する自信のなさなどから、持っている力を十分に発揮できていない人が実に多いことに気づきました。そのような状況を見て、本当にもったいないと感じると共に、この人たちが持っている力を存分に発揮したら会社が想像を超えるレベルで大きく発展するのではないかと思いました。
この二つの経験を通して、人生を変えるほどの素晴らしい人と巡り合えたらラッキー、そうでなければアンラッキーではなく、私が人事という立場から、社員一人ひとりの持てる力を最大限に発揮できる環境をつくり、誰もがイキイキと働けるようにしたいと考えるようになりました。

素敵なエピソードですね。前職ではグループ会社と本社で9年ほど人事の仕事をされていますが、なぜ転職しようと思われたのでしょうか。

前職は非常に大きな組織でしたので、「この会社で人や組織の在り方を変革することができれば、社会に大きなインパクトを与えることができるのでは」と考えていました。しかし、成熟した巨大組織では、社員レベルでは到底変えられないことが多くあることを痛感しました。どれだけ「こうあるべきだ」と声をあげ、改革を推進しようとしても、揺るがない制度や慣習が存在していたのです。
また、人の考え方を180度変えようと躍起になっていましたが、実はそれ自体おこがましいことで、外から人の考え方を変えることはそう簡単にできないし、最終的に変えることができるのはその人自身でしかないことを悟りました。
そこで、今いる組織や人を変えることができないのであれば、共感できる仲間を集め、理想とする組織をつくったらどうか、と考えるようになりました。その会社が日本を代表する企業に発展していけば、自社のみならず多くの企業にも影響を与え、社会に蔓延する閉塞感を打破し、日本発展に大きく貢献できる。そんな風に考えはじめたことが転職のきっかけになりました。人と組織に対する考え方を「変える」から「つくる」へシフトしたのです。

人材を最も重要視するトップの考え方が入社の決め手に

転職の際に、重視していたポイントについて教えてください。

これから本格的に組織をつくっていくフェーズのベンチャーという点が大前提にありました。
その上で、「社会に大きなインパクトを与える事業内容であること」「直感的に共感できる仲間がいること」があります。これは学生時代に就活していた頃から全く変わっていません。
加えて会社のトップであるCEOが、「人と組織にどれだけ想いを持ってBETできるか」も重視していました。私がひとりで「人の可能性を最大限に引き出せる組織をつくりたい」と鼻息荒く主張したところで、CEOにその想いがなければ実現できないと考えていたからです。

セーフィーを知ったきっかけは何でしょう?

当時、片っ端からベンチャーの情報を集めていたので、セーフィーの名前だけは知っていました。でも、パッと目に留まったとき、事業内容が「防犯カメラ・監視カメラ」だったので、最初はまったく興味を惹かれませんでした(笑)。
ちゃんとセーフィーを認知したのは、佐渡島(セーフィー代表取締役社長CEO)が『Forbes JAPAN』の特集「日本の起業家ランキング2021」で1位に選ばれたタイミングです。その特集記事で改めてセーフィーの事業内容を読んでみると、単なる防犯カメラ・監視カメラの会社ではなく、ものすごく面白そうなビジネスに挑戦している会社だということがわかったので、すぐにエントリーしました。

面接・選考を通して印象に残ったことはありますか?

佐渡島との面接の際に、「これからセーフィーを飛躍的に発展させていく鍵は何だと思いますか?」と質問したところ、間髪をいれず「人です。社員一人ひとりがしっかりと育ち、活躍することのできる会社にしていきたい」という答えが返ってきました。
佐渡島の人の可能性を信じ抜くスタンスに強く共感し、セーフィーだったら自分の思い描く理想の組織がつくれるかもしれないと思いました。

その他に入社の決め手となったことがあれば教えてください。

面接に出てくる方が全員いい人でしたね。人柄が滲み出ていた。それに、会社のビジョンやカルチャーが明文化されていて、みんながそれに共感しながら働いているのが分かりました。会社全体に一体感があったこともセーフィーに惹かれた理由の1つです。

私たちの最終目標は決められた人数を採ることではない

現在、田村さんがリーダーを務めている人事総務部 採用グループについて教えてください。

その名の通りですが、セーフィーにおける採用業務全般を担当しているグループです。現在は私を除き7名の社員が在籍しており、そのうちの5名が中途採用、2名が新卒採用を担当しています。私はリーダーとしてグループ全体の業務を統括しています。
グループの業務内容としては、採用戦略の立案、数値管理&改善、母集団形成、面接対応、イベント企画・運営、広報活動、各種オペレーションなど多岐に渡ります。
ただ私たちは、人と組織という観点から会社発展に貢献することを根底のミッションとして捉えているため、「単純に決められた人数さえ採ればいい」とは考えていません。内定承諾から入社までのサポート、入社後オンボーディング、自走し活躍するための環境整備なども、組織開発グループや関連組織と連携しながら積極的に行っています。

他の会社ではなく、セーフィーで人事や採用の仕事をする魅力・メリットはどこにあるとお考えですか?

私の中では3つあると考えています。1つ目は、セーフィーの事業が持つポテンシャルの高さです。映像という汎用性の高い切り口から事業展開しているため、あらゆる業界のお客様にアプローチすることが可能ですし、膨大な情報を制することもできます。ゆくゆくは社会全体に大きなインパクトを与えられると確信しています。そんなポテンシャルの高いビジネスの成長を人事の側面から支えていく醍醐味を味わえると思います。
2つ目は成長期にある会社のフェーズです。現在は社員数300名程度ですが、ビジネスのポテンシャルの高さを考えると、今後、数千人、数万人規模の会社に拡大していく可能性が高いと考えています。このような非連続的な成長プロセスを人事として体験できる機会は滅多にないはずです。
3つ目は経営陣の人柄です。ベンチャーというと社長の強烈なトップダウンを想像されがちですが、セーフィーでは佐渡島をはじめとする経営陣が、一メンバーの意見に対してもきちんと耳を傾けて一緒に考えてくれます。単純に「トップに言われたことだけをやる」という組織ではなく、誰もが自分の意志を表明でき、会社をつくっていける環境があることも、セーフィーで働く魅力です。

ありがとうございます。ちなみに、昨年から新卒採用についてスタートされているということですが、そのお話も伺えますか。

将来セーフィーをどういう会社にしていきたいか、佐渡島に聞いたことがあったのですが、そのときの回答がとても印象的でした。
若手に肩を叩かれて、「佐渡島さん、いつまで映像映像言ってるんですか、いま時代はこうなってるんだからこういうことをやっていきましょうよ!」と言われ、いろんな事業がボコボコできていく会社にしたい。
私はこの話を聞いて、大変共感しましたし、セーフィーが向かう先の解像度がグッと上がりました。
今までは若いベンチャーということもあって、即戦力となる中途採用一本でやってきました。ただ上場して、組織も急拡大フェーズに差しかかってきたタイミングで、魅力的な若者を大量に採用していくことで変革のアクセルをさらに踏み込みたいと考え、セーフィーでは新卒採用をスタートしました。いつの時代でも変革を生み出しているのは名もなき若者たちなんですよね。

初めての新卒採用ということで苦労されたこともあるのではないでしょうか。

そうですね。前職でも新卒採用をゼロから立ち上げた経験はなかったので、今回は経営陣やグループメンバーと相談しながら手探りで進めていきました。最初は「ベンチャーにおける新卒採用の勝ち筋」がまったく見えなかったので、新卒採用経験のあるベンチャーへヒアリングすることからスタートしました。
それからは母集団形成のためにさまざまな方法を試していきましたね。

具体的にはどのような方法を試されたのでしょうか。

経営陣とともに大学へ訪問したり、地方まで泊まりがけで学生に会いに行ったり、複数の学生と若手社員が交流できるオフラインイベントを開催したりしましたね。オフラインイベントでは、集客力を高めるために「若者はやっぱり焼肉と寿司だよね」ということで、叙々苑の焼肉弁当と高級寿司を用意したこともありました(笑)。このような施策をはじめ、本当に細かい粒度まで考えながらトライアンドエラーを繰り返していった結果、当初の目標に対して210%の内定承諾を実現することができました。

新卒採用初年度から210%のハイ達成は凄いですね。成功の要因はどこにあったのでしょうか?

人事メンバーや経営陣、それから関係する各組織の方々が、セーフィーについてしっかりと熱量を持って候補者に伝えられたことが大きかったですね。さらには、候補者の方がセーフィーのメンバーとフランクに対話できる機会を多く設けましたので、それによってセーフィーの魅力を多面的に知っていただけたことも良かったと思います。
またセーフィーでは、候補者に対して押しの強いクロージングをかけるようなことはしていません。私たちはあくまでも「候補者の皆さん一人ひとりにとって心から納得して判断が下せるための情報を提供する」というスタンスを心掛けています。そのため、内定通知に対する入社承諾の回答期限を設けていません。これは新卒採用だけではなく、中途採用でも同じです。

候補者にとって「承諾の回答期限がない」というのはありがたいことですが、人事側としても採用人数の目標はありますよね。そこにジレンマを感じたりはしないんでしょうか。

もちろん、目標に対して数字がビハインドしているときには、回答期限区切った方が楽だなと考えてしまうときもあります。ただ目標人数を採用することが私たちの実現したいゴールではありません。セーフィーという会社のビジョン・ミッションに共感いただける方や、セーフィーのカルチャーにマッチする方を仲間にすること、さらにはその方々と一緒に会社を発展させ、目指す世界を実現することこそが目指すゴールです。
数値目標の達成だけに追われて安易に締め切りを設定してしまえば、本末転倒になるかもしれない。最終的なゴールを見誤ることなく、焦らずにじっくりと対応していくことが大切だと思いますし、グループのメンバーにもそのように伝えています。

人の可能性にスポットを当てて発展し続ける「強くて優しい組織」をつくりたい

今後、セーフィーで挑戦したいこと、成し遂げたいことがあれば教えてください。

強くて優しい組織をつくっていきたいですね。そしてセーフィーを世界有数の企業まで引き上げて、社会をより豊かにしていきたいです。これが実現できたら、こんなに幸せなことはありません。

田村さんが考える「強くて優しい組織」とは具体的にどのようなイメージでしょうか?

「強さ」とは、どんな状況下であっても確実に目標数値を達成し、発展し続けることです。そのためには、戦略や統率が必要であり、個人レベルで言えばコミット力や合理性が重要になってきます。
「優しさ」とは、一人ひとりの価値観やキャリア、ライフステージなどをしっかりと受け止めることであり、その人が仕事で成果を出せるよう惜しみなく支援することでもあります。そのためには、共感と心理的安全が大きな鍵になると考えています。
この「強さ」と「優しさ」は世間一般的には相反するものとして認識されていますが、我々セーフィーが両立できるものだと体を張って世の中に発信していきたいです。
そしてそのような発信がきっかけで、イキイキと働く人が増え、企業発展が加速していけば、それはとても意義のあることだと思っています。

田村さんご自身はどんな人と働きたいですか? どんな人がセーフィーの人事・採用業務に向いていると思いますか?

端的に言うと「セーフィーのビジョンに共感し、カルチャーにマッチする人」です。もう少し具体的に話すと、3つポイントがあります。
1つ目は自ら変化を生み出す気概を持って学習し続けることのできる人、2つ目はチームで成果を出すために自ら思考・行動することができる人、3つ目は素直で誠実な人です。
人事や採用の経験・スキルももちろん大事ですが、それだけで判断することはありません。これら3つのポイントが当てはまる方と是非一緒に働きたいと思っています。

セーフィーでは一緒に未来をつくる仲間を募集しています。

インタビュー時点の募集職種です。

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